【封印映像25 天井裏の呪念 除霊篇】
劇場版第2弾。3本中2本が続編ものという劇場版とは思えない構成。
元々ファンで見続けてる人たちはともかく、投稿系ホラーだから観てみようという人たちが劇場で楽しめるかは未知数です。
『続・赤ずきんちゃん』
封印映像10に収録された「赤ずきんちゃん」。
エレベーターの中で男性がナイフで刺され重傷を負った事件で監視カメラは男性に襲い掛かる赤いレインコートの女を記録していた。
その後の再取材で棲み家と思われる場所を発見するが・・・
公式より。
『赤ずきんちゃん』では、赤いレインコートを着た老婆のような顔の女性が、男性を刺すというショッキングな映像でした。
どうやら赤ずきんちゃんの正体は、河原に住むホームレスで、残飯や動物を殺して食べている様子。
住処である河原のテントも発見するんですが、そこにも赤い液体の詰まった瓶や、動物の骨等があるだけ。
ただ、ホームレスのものとは思えないビデオカメラがあり、その映像を確認すると、ショッキングな内容が映っていたという展開。
赤ずきんちゃんが霊とかではなく、実在の人間で、ホームレスだとわかるのは良いところ。
逆に前回の映像や、今回の映像があって、住処であるテントがわかっているにもかかわらず、まったく通報する気がないというのがさすがに不自然に感じます。
そもそも制作スタッフはともかく、素人が見つけられるテントを警察が見つけていないっていうのも不自然なんですけどね。
本作の映像は別として、結局、『赤ずきんちゃん』で襲われた男性はなんで襲われたのかも意味不明だし。
声かけられただけで逃げるような相手のはずなのにね。
とは言っても、ボチボチ怖いです。
『盗撮者』
出版会社で編集の仕事をしていた男性からの2本の投稿映像。
数か月前から連絡が取れなくなっている同僚の机の引き出しから見つかった映像の中身は数日間に渡り、ある女性宅の様子を映した盗撮映像だった。
しかし映像には女性とは別の衝撃的なモノが映っていた・・・
公式より。
行方不明になった同僚の引き出しから盗撮映像が出てきて、1本は女性の日常、もう1本にとんでもない映像という展開。
予告動画を見た人にはネタバレしているし、ホラードラマを見慣れている人にはなんともないかもしれませんが、意外と狂気を感じます。
行方不明になった人物の同居人のバッグから3本目のテープと女性ものの下着が見つかり、中身を見てみると、前述の2本のテープの間に撮られたもののよう。
しかし、撮影された日付を考えると、おかしなことがわかります。
同居人が住んでいる部屋に映っているものと、衝撃映像に映っていたものが同じものに見えるのと、話に出てくる状況を考えると、ある想像が。
というか、スタッフが見ている映像はモザイクかかってないからわかるよねという疑問。
ただ、スタッフがそのことに一切触れないので、スルーなのか、後日新たな展開があるのかは不明です。
最近、この手の演出が多いので、怖いと思うかどうかは普段見てる作品次第かも。
『天井裏の呪念 除霊編』
封印映像11に収録された「天井裏の呪念」、そして封印映像23に収録された「天井裏の呪念 再取材編」では、封印スタッフにも次々と心霊現象が襲い掛かかったが、その後、あの場所に伝わる言い伝えを知っている男性と連絡が繋がり、霊能力者とスタッフは除霊を行うことに。
しかしあの場所で恐怖を超越した出来事が起こってしまう・・・
公式より。
メディア版で2回やったシリーズの完結を劇場版でという構成は、劇場版が初見の人には優しくないと思うんですよね。
再び『天井裏の呪念』、『天井裏の呪念 再取材編』の家の除霊に挑戦という展開。
前回『天井裏の呪念 再取材編』でも責め立てられた結果、同行させられたにもかかわらず、今回も話だけという約束で取材を受けたにも関わらず、また責め立てられる霊能者の中深迫。
さすがにキレた中深迫は話が通じないと去っていくんですが、スタッフの田中が呼ばれてる気がするとやる気になってしまい、スタッフだけで除霊にいくことに。
【封印映像】のスタッフは、中深迫以外の霊能者を知らないのかと困惑します。
素人同然のスタッフたちのやることなので、異変が起きても対応ができません。
パニックになっているところに、なぜか現れる霊能者。あれだけハメられてるのに、助けに来るなんて
優しいな、中深迫。
まあ、結局、3回目も手に負えないんですけどね。
その後も田中に霊をのり移らせて家から出そうとしたり、窓にたくさんの手やらなにやらが張り付いたりと大忙し。
田中に憑依させる話が出た後は、ずっとスタッフがそれはやばいんじゃないのとうるさいんですが、嫌がる中深迫に除霊させようとしてたんだから本望だろうに。
見ていてうるさいと思う反面、デジャヴを感じます。
あ、これ、
白石晃士の【戦慄怪奇ファイル コワすぎ!】シリーズで見た流れ
だ。と思っていたら、オチが本当に【戦慄怪奇ファイル コワすぎ!】シリーズみたいなオチ。
もしかして、鬼塚リュウジンって白石晃士に憧れてるとか、弟子とかだったりするんですかね?
そういう作品だと思って観る分には嫌いじゃないけど、だんだんタイトルの【封印映像】ではなくなってきている気がします。
オススメ度
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(面白いとは思うんですが、劇場版って考えるとひっかかるものが。)
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