【封印映像23 シャドーピープル】
【封印映像】は良くも悪くも安定したシリーズだと思うんですが、本作については本当に
パッとしない
印象。
良質ではあるんですが、まったくもって怖くない。
休み明けで勘が取り戻せてないとかなんですかね。
『いちばんのファン』
某タレント事務所から流出した映像。熱狂的なファンから届いた贈り物に驚愕する!
公式より。
いかにも売れてなさそうなというか、とてもアイドルとは思えない俺様系な男。
見ていて不快な感じなんですが、ファンからの手紙やプレゼントの開封風景を撮影している様子。
映像は箱の中に大量の髪の毛が入っていて、良く見ると女の顔がこっちを見ます。
驚いていると、髪の毛がアイドルとカメラマン代わりのスタッフにからみつき……という展開。
ちなみに映像を見た人も不幸になるというオチつきで、投稿者も気分が悪くなってしまい、終了します。
あんまりにも作り物臭が酷過ぎて、「ああ、うん」って感じになりました。
『シャドーピープル』
自宅で撮影した映像。ホラー映画を鑑賞中に突如異変が起こり、カメラが衝撃の映像を捉える!
公式より。
サブタイトルになるタイトルは、それなりに力を入れてると思って期待すると、ガッカリさせられるパターン。
ある夫婦が家でホラー映画を見ながらイチャイチャしていると、テーブルが揺れて、窓の外に真っ黒な人影が。
新しいキャラクター霊能者のジョン・クロウが出てきて、色々と調べるんですが、裏庭の壁や地面に色々と隠されているのが見つかります。
そこから何か発展するのかと思ったら、霊が夫婦を邪魔しようとしてるから早く家を出た方がいいと告げて帰るという謎オチ。
興味のあること調べたら、言うだけ言って帰るとか斬新過ぎる。
ジョン・クロウシリーズを考えてるわけじゃないんですかね?
『深夜のいたずら』
あるアパートの管理会社に勤めていた男性が入手した監視カメラの映像。
深夜、定点カメラで撮影している映像に子供用のボールが転がってきて・・・
公式より。
なんだろ、管理会社をやめたやつが個人情報とかおかまいなしに映像を提供する辺り、設定にしてもクソ過ぎる。
そして、その映像もボールが勝手に跳ね回ったり、ベビーカーが無人で部屋の扉に突っ込んでいくだけ。
本当にありそうな現象だと思う反面、実際に映像を見ても怖いとは思わないだろうなという感じ。
『さがしもの』
おもしろ半分で会社の同僚と撮影した映像。
飲みに行った帰りに薄暗い交差点で何かが倒れている事に気付くが・・・。
公式より。
彼氏と別れた同僚と一緒に帰宅してる途中、何かに追われるというもの。
どうやら、事故にあった女性がテケテケ化したものっぽいんですが、逃げ切っているので不明です。
その後、投稿者は同僚を置いて逃げたといじめにあい、会社をやめることになったらしいんですが、置いて逃げたつもりはないという辺り、投稿者もおかしいです。
なにしろ、映像でわかっているんですが、何かに追われて転んだ同僚を置いて逃げ、身を潜めながら電話で安否を確認。
戻ってくるように頼んでいる同僚に、帰ると言って電話を切る始末。
これ、置いて逃げた以外のなにものでもないですよね。
ホラー映画や、ホラーマンガみたいな人間関係です。「私たち、ずっと友達だよね」って言う友達を蹴りながら、「離せ、離せ!」って言ってる感じ。
とりあえず、本作の中では1番まともな話。
『天井裏の呪念 再取材篇』
封印映像11に収録された「天井裏の呪念」。
現場で再取材したところ怪現象が次々に起こり、封印スタッフにも異変が・・・
公式より。
追跡調査。偶然、行方が知れなかった霊能力者を発見したスタッフは霊能力者と交渉。
例の建物に行くことになるという展開。
メインスタッフの田中が霊に影響を受けるという珍しいパターンなんですが、霊がちょっと影で映るくらいなので、やっぱり怖くない。
現場にいたら、怖いだろうなとは思うんですけどね。
それ以上に霊能者の男性が可哀想過ぎる。話したくないと言ってるのにしつこく食い下がられ、話だけというから受ければ同行させられます。
その上、案内だけだったはずが、具合が悪いから無理と言っているのに現場まで無理矢理連れていかされ、入りたくないと言っているのに無理やり入らされるという無茶振り。
スタッフが色々言ってるんですが、実際のところ、仕事とかなんとか言ってるけど、全部制作側の都合で、霊能力者にはなんの関係もないという理屈。
嫌がってる映像の後、シーンが変わると納得させられているので、どんな恐ろしい説得してるのか、気になってたまりません。
グラビアアイドルを無理矢理アダルトビデオに出すために説得しているかのようです。
結局のところ、スタッフたちが追体験しただけでたいした進展がありませんでしたが、まさかのシリーズ化なんですかね?
オススメ度
本当に全体的にパッとしない作品でしたが、ホラーシーズンとも言える夏に向けて、もうちょっと頑張って欲しいところです。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(それでも悪くはないので、なんとなく見る分にはいいかもしれません。)
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