【封印映像13 黒電話の呪文】
封印映像 13 黒電話の呪文[DVD]
投稿動画系ホラーとしては、安定している【封印映像】シリーズの第13弾。
『古着]』
休日のデートでショッピングに出かけたカップル。
古着のコートを購入した男性が、家に帰って試着していると、ありえない事態が起こる。
【ガリレオ】の湯川ではではないですが、ありえないなんてことはありえないと言いたくなるくらいに不自然。
これが推理ドラマだったら、ビデオ撮影自体がアリバイ工作で、犯人は彼女というような内容。
大体、自分が持っていたビデオを録画状態のまま置いて、わざわざその先で着替える女性とか普通いません。
まあ、それは置いておいて、着替え終えた女性が男性のいる部屋に声をかけても返事がない。
おかしいなと思いながらも部屋に入っても男性の姿はなく、脱がれたコートが放置されているだけ。
しかし、不意にコートに目を落とすと髪の毛のようなものが見え、ひっくり返すと、なんとそれは男性の変わり果てた姿だったという話。
コートが首に巻きつき、全身の骨も骨折していたという状況らしいです。
モザイクかかっているため、怖さは伝わりませんが、なかなか嫌な状況じゃないかと。
『三つ目』
映像学校に通っていた投稿者が課題制作中に偶然撮影した映像に「異形」の子どもが映り込んでいた…!
公園で撮影していた女性ふたり。撮影をしていた女性がカメラを覗いていると、和服姿の女の子が座っているのが見えます。
振り返った少女の顔は3つ目の異形で、驚いた撮影者は悲鳴を上げ、友人のユキを呼びますが、少女の姿は見当たりません。。
撮影者が動揺しながらカメラをあちこち動かしていると、ユキが先ほどの異形の女の子に抱き着かれる光景が映ります。
カメラは撮影者が走っていることがわかる映像が映っていますが、どう考えてもユキの方に近づいているように見えません。
撮影者はその後のインタビューで、ユキを自分が連れて帰ったと言いますが、別でインタビューをしたユキは撮影者は自分を見捨てて逃げたと言っています。
ユキは気を失ってしまい、夜になって助けられたものの、翌朝には目が見えなくなっていたそうです。
撮影者の空々しい感じの説明を踏まえても、置いて逃げたんでしょうね。
結構、異形の少女の映像は気持ち悪いです。
『ブチャルナ』
野生動物カメラマンからの投稿映像。夜中の野生動物の映像を撮影中、暗視カメラが捉えたものとは―。
山中に設置したカメラに老婆の姿が映るというもの。
その山には姥捨て伝説があり、捨てられた老婆の霊ではないかという流れ。
音声に入っている「プチャルナ」というのは方言で、捨てるという意味の「プチャ」と、するなの「ルナ」で、捨てるなと言っているのではということ。
『弁天池』
幼い兄弟が映された20年くらい前のホームビデオ。池の近くで虫取りをする兄弟の後方に異界のものが映り込んでいた―。
おさない兄弟が映っている映像に、状況に似あわない黒づくめの学生が映っているというもの。
いるはずのない場所に映っていたりとかあるものの、特に怖い類の映像ではないので映ってますねで終わってしまいます。
『黒電話の呪文』
未解決事件や心霊現象の検証番組撮影中に、信じがたい事態が発生する。
お蔵入りになってしまった番組映像の全貌が明らかになる―!
廃墟内での撮影中、黒電話が鳴り、パニックになっているアイドルに無理やり電話をとらせるディレクター。なんか、すごく感じ悪いディレクターです。
頑張ってアイドルが電話をとりますが、聞き取れないらしく、ディレクターに受話器を差し出します。ディレクターも受話器をとりますが、やっぱり何を言ってるかわからず、電話が切れます。
その後、電話線がつながっていないことが発覚。ポラロイドのフラッシュが焚かれまくります。その場では気づいていませんが、映像には謎の女性の姿が。
以前、首を吊った女性がいるとのことなので、その霊ということでしょう。
逃げ出したアイドルとふたりのスタッフでしたが、足の遅いアイドルが足をつかまれて置き去りに。
車まで逃げたディレクターたちでしたが、事ある毎に女性の霊が現われます。
自棄になったディレクターが女性の霊をはねると、そこにいたのは置き去りにしたはずのアイドルというオチ。
結局、ディレクターは刑務所でおかしくなっていて、カメラマンも廃人になって行方不明らしい。
幽霊のしつこさが怖い話ですが、それ以上にディレクターが感じ悪過ぎる印象が強かったです。
オススメ度
全体的には悪くないですが、『黒電話の呪文』以外はもうちょっと踏み込んで欲しかった感が強いかも。ちょっと物足りない気がします。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(13作目でまだ試行錯誤してる印象)
【封印映像13 黒電話の呪文】メディア
封印映像 13 黒電話の呪文[DVD]
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