【封印映像11 天井裏の呪念】

封印映像 レビュー
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【封印映像11 天井裏の呪念】


封印映像 11[DVD]

『殺して』

地方のTV局で働くディレクターから、いわくつきのVHSが投稿されてきた。自殺の瞬間が映ってしまっているというのだ―。

別の取材中に飛び降り自殺を目撃した取材クルーたち。慌てて現場に行くと、血痕だけで跳び下りた女性の姿はない。

通報に向かったスタッフの悲鳴が聞こえ、そちらに行くと、そのスタッフが何かにおびえている。

そこにも血痕があり、カメラを向けると、飛び降りた女性らしき相手に襲われるというもの。

飛び降りて助かる高さでもなく、現場から這いずって行けるレベルでもない場所でもなく、実はその飛び降り自体がリアルタイムではなく、過去に起きたものだったという話。

ドキッとはするけど、飛び降りシーンがあまりにもやっつけなので、あんまり心に響かない。

『黒み』

警備会社の監視カメラが捉えた映像。深夜のオフィスビルを巡回していた警備員が、壁から伸びる無数の「何か」に引きずり込まれていた―!

夜間巡回している警備員が廊下で黒い髪のようなものを発見。持ち上げた後、何か気持ち悪いものを放るような感じの態度をとる。

その後、壁を見つめていると思うと、白い大量の手に壁へと引きづり込まれるというもの。

投稿者に供養を頼まれたスタッフが更に検証すると、引きづり込まれた後に暗転したと思った映像にはあるものが映り込んでいたというオチ。

映像的には検証の際の画像の方が怖いんですが、ちょっとはっきり映り過ぎかもしれません。

『軋む声』

キャンプ中に”人の足のようなモノ”を目撃した女性。時を同じくして、「ジージ―」という耳鳴りが聞こえるようになる。

いまいち良くわからない話。キャンプ場で自殺者がいたらしく、映った足は自殺者のものらしい。

ただ、耳鳴りの原因を調べる過程で、女性の耳にミミズが入っていることが判明。よくミミズがジーと鳴くと言われていますが、あれの正体はキリギリスの一種です。

つまりは思い込みです。

そして、自殺者の例と、ミミズ、ジーという耳鳴りにどういう関係があるのかわからないまま、終わります。なにこれ。

『テガタ』

都内で一人暮らしをする弟宅を訪問した姉。田舎に住む両親にあてたメッセージビデオを撮影中に、不可解なことが次々と起こる。

メッセージビデオを撮っていたら、部屋が揺れて真っ暗になり、ガラス戸に多数の手形が。明かりがつき、弟が振り返ると、背中に手形が。

姉がそれを指摘すると、弟は姉の方を指さすのですが、何だかわからず、姉逃亡。その後の検証でその辺は明らかになります。

後日、スタッフが弟の家に話をしにいき、窓を開けると弟が突然興奮し出し、窓の外にはお墓があったという話。

怖くはないけど、リアルにこういう人いそうという感じはします。

『天井裏の呪念』

失踪した兄が残していった複数のテープ。制作会社に勤めていた兄が心霊スポット取材を行うその映像には、信じがたい光景が映し出されていた!

失踪した兄の残したテープに映っていたのは、ある廃墟を取材した素材で、ディレクター、カメラマン、霊能者、レポーターが参加していた様子。投稿者の兄というのがディレクターなのか、カメラマンなのかはわからなかったと思います。

取材中、レポーターの女性が押入から手が出てくるのを見たと言って怯えるんですが、その時、天井裏から何かの音がしています。

ディレクターがカメラマンに撮りに行かせると、霊能者の数珠が切れて散乱するというフラグ以外の何物でもない現象が。鉄板な振りです。

そして、意を決して再度登り始めたカメラマンですが、無事でもトラウマになるだろう目に遭い、みんな逃走。

しかし、後日、この場にいた全員が行方不明になってしまっていて、廃墟には女性の白骨死体が見つかったという話。

全員なので、霊能者も行方不明ってことですね。悪くはないけど、面白くもないというレベルでした。

ただ、押入から出てきそうな手を見て驚いたレポーターが悲鳴を上げると、手がそっと下がるのがちょっと面白かったです。

オススメ度

【封印映像】シリーズも11本目で、演出は凝り始めた気がしますが、正直、

小さくまとまってしまった感が強い

です。序盤の明らかにやらせだったり、作り物感が半端ない頃の方が勢いがあったと思います。【闇動画】シリーズと同時期に始まって、倍の本数出せるなら、もうちょっと頑張って欲しいかも。

今後に期待しています。

オススメ度(10段階)……★★★★
(心霊動画DVDが乱発されている中、頑張ってくれてるとは思うんですけどね)

【封印映像11 天井裏の呪念】メディア


封印映像 11[DVD]

コメント

  1. ハレルヤ より:

    本物の心霊があったとしたら目撃してもエッ・・? で終わってしまうようなあっけないものでしょうねえ~それを観客を意識して想像をふくらませてオーバーに表現したのが映画というわけで、つまらないもののほうが真実味があるのかも。でもフィクションと知りつつ怖がりたいから観るのですから これでもかこれでもかの恐怖を存分に見せてほしいところです。

    • enta_mattari より:

      こういう作品の微妙なところは、企画としては『映画』ではないところだと思うんですよね。投稿という体なので。
      そうなると、作り物とリアルさのバランスが大事になるんですが、やっぱりそこはハレルヤさんの言う通り、怖さを優先して欲しいと思います。

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