【封印映像10 呪われた同窓会】
『鏡の住人』
アンティークの鏡から夜中に声が聞こえると相談してきた女性。霊能者の指示で、部屋にカメラを設置したその映像に、とんでもないモノが…!
フリマで買った鏡にまつわる話。鏡の中の自分が他人に思えたり、寝ている間に鏡の方から声がする気がするというので、夜間カメラで撮影してみることに。
すると、寝ていた彼女が苦しみ出し、鏡の方へと行き、何やらブツブツ言ってます。
鏡の方からする声は彼女自身の声なのかと思っていたら、鏡の向こう側にもうひとりの彼女が現われるというもの。
もうひとりの彼女が現われる直前、彼女の表情が歪むというのはありますが、あんまり怖くない。
『赤ずきんちゃん』
ある学校のエレベーターの監視カメラ映像。その監視カメラはいつも乗っている赤いフードをかぶった奇妙な女の子の衝撃的な映像を捉えていた。
学校のエレベーターに乗っている赤いコートの女の子『赤ずきんちゃん』が噂になり、同乗すると、良い事があると囁かれ始めます。
そんなある日、男子学生の後に乗り込んできた『赤ずきんちゃん』が、目的階に着いた男子学生が降りようとした背後から刃物で襲いかかった上、馬乗りになってメッタ刺しにします。
その後、監視カメラにドヤ顔を見せた『赤ずきんちゃん』の顔は、白い顔の老婆だったという話。白い顔はともかく、なんとなくオチは読めると思う。
やらせ臭が半端ない感じ。監視カメラから見えないのはしょうがないけど、誰も顔を見たことがないというのは無理がある。それにあれだけ刺されて生きてるという学生がタフ過ぎて笑う。
ただ、ドヤ顔というか、満面の笑みの『赤ずきんちゃん』は意外と怖い。
『カーテンの中』
マンション2階に住む女性を盗撮していた投稿者。
しかしある日、その盗撮映像の中に制服を着た警官が現れ…。
近所の女性に一目ぼれをした投稿者の男性が彼女を盗撮していると、時折、微笑んだり、手を振ったりしてくれた。
そもそも盗撮相手に微笑んだり、手を振ったりというのも変な話ですが、カメラの不調なのか、たまに不自然に歪んで映ったりすることも。
そんな事が続いたある日、彼女は不気味な表情で映り込み、それ以来姿が見えなくなる。意を決した投稿者が訪問してみるも返事がない。
その数日後、彼女の部屋に警官たちが現われ、彼女が死んでいることを知ることに。
しかし、彼女が死んでいたのは1ヶ月以上も前で、管理人もロビーで見かけていたし、投稿者も動画を撮っているという謎だけが残ります。
この話はモザイクがかかっているんですが、単純に死体というていなので、モザイクなんじゃないかと思います。
もっとも、この話のショックシーンは更にその後の投稿者の姿なんじゃないかと。個人的にはふざけてるようにしか見えませんが。
『漫画喫茶F-6号室』
大学生から投稿されてきた映像。「出る」と噂されていたある漫画喫茶のある号室。
そこで一晩を過ごし、撮影を試みた大学生が捉えたものとは!
漫画喫茶で餓死したホームレス男性の話。
大学生が噂を聞きつけ、動画撮影していると、ホームレスが残したらしい遺言がひとりでに流れるというもの。
東京への怨みつらみをつぶやいているようですが、ぶっちゃけた話、何言ってんだかよくわかりません。
足が映るという映像はあるものの、だから何?という話だし。東京への怨みを聞いて同情させようという話かもしれませんが、ドラマ【相棒】の『ボーダーライン』という話の方がよっぽど切ないです。
『呪われた同窓会』
同窓会で若者が楽しそうにはしゃぐ映像。映像を投稿してきた幹事の男性は、送ったはずのない人から「出席します」のメールを受け取っていた。
送っていないはずの相手から返事が来て、実はその人物は死んでいたという話。なんかありがちですね。
実際の同窓会ではふすまの向こうから覗いているだけで、記念写真である男性の顔に重なるように映り込んでいるくらいのもの。
生前の彼女は重なっている男性が好きで、会いに来たかったということらしい。
投稿者の留守電に「憶えてますか?」という留守電が入っていたというネタもあるんですが、投稿者=重なっている男性ではないので、意味がわかりません。
オススメ度
【封印映像】も10巻となり、仕切り直しみたいだったんですが、出だしから
だから何?
という話ばかりで心配で溜まりません。
いつもならサブタイトルが一番推しなはずですが、この巻で一番怖いのは多分『赤ずきんちゃん』だし。
オススメ度(10段階)……★★★★
(なんとなく、投稿系なのに、ストーリーを作ろう的な気配を感じる)
コメント
これ10作もあるんですか こういうのは面白くなくても何となく観てしまうもんですね。
10どころか、すでに14まで出ています。
その他にレンタルオンリーで、再調査している再恐スペシャルが。