【トリハダ5(TV版)】

トリハダ ドラマレビュー
スポンサーリンク

【トリハダ5(TV版)】

第一話 『気づくことが恐怖のはじまり』

笹野鈴々音演じる謎の女が初登場する話。

阿部進之介は彼女が料理を作っている間、ベランダで煙草を吸っていて、電話ボックスにいる笹野鈴々音性に目が止まる。

それからというもの、阿部は電話ボックスを見る度に必ずいる笹野を気味悪く感じ始めていた。

そんなある日、卒業アルバムを見ながら好きな人がいたのかという問いにはいないと即答した阿部が、阿部を好きだった人がいたのかの問いには答えない。

そして、煙草を吸いにベランダに出ると、やはり電話ボックスに笹野の姿が。

しかし、今夜はいつもと様子が違い、受話器を置くと、遠いにもかかわらず、阿部の方を見て微笑む。

それを見た阿部は何故か怒りながら、笹野の元へと走るのだが……という展開。

この笹野鈴々音は後の作品にも出てくるんですが、すごい不安にさせられる外見なんですよね。

幼女のように小さくて、メイクされた顔が特殊メイクという感じでもないのに、見ていて気持ちが悪くなる。

普通の作品やブログで見る限りではそんな印象まるでないんですけどね。

完全に

メイクの人の勝利

です。

この話の中ですら、本人と写真でなんとなく別人のような印象を受けるくらいですから。

【トリハダ】に出てくる登場人物で、外見だけで不安にさせられるトップかも。

第二話『排除された弱者の論理』

町内会のバザーのチラシの製作を頼まれた清水美那が、町内会の先輩の鈴木砂羽に見てもらいにいくと、家の何処かで警告音のような音が聞こえてくる。

ナースコールのような機械や、薬が置いてあるため、小心者の清水は気になってたまらない。

しかし、音のことを伝えても、鈴木は話を遮り、チラシの話ばかりを無理やり続けるのだった。

社会の闇を描いてるので、現実にもここまであからさまでなくても、似たようなことは起きてるんじゃないかなという気持ちにはなります。

ただ、逆に言うと淡々とし過ぎているため、鈴木に異常性を感じづらく、怖さは感じないんじゃないかと。

現実に清水の状況に陥ったら、黙ってる方が精神的に強いような気もします。

第三話『思考の外にある残酷の記録』

ライブチャットにハマっているらしい石橋杏奈。チャットを希望してきては、無言で切る地曵豪を気持ち悪く思っていた。

なんとか会話をしようと頑張る石橋は、日常のことや、猫を被っている友人の長谷川恵美への不満を話してみるのですが、やはり男は無言でチャットを終了してしまう。

後日、いつものようにチャットを申し込んできた男が初めて口を開くのだが……

こういうタイプって男女に限らず、対応が変わったなって思ったら、ろくでもない事ないですよね。

実際に障がいを持っている人たちには申し訳ないですが、アスペルガー症候群かと思ってしまいます。

現実だったら怖いというよりも、面倒臭い奴と思って警察に電話しそう。

第四話『配達される不快な要因と結論』

第三話『思考の外にある残酷の記録』の後の谷村パートと、第五話『欲望と信頼の末路』の前の谷村パートの間で暗転して時間が跳んでいるんですが、この第4話がカットされているためだったりします。

内容としては、薬を飲み続けている少女に、謎の写真が送られてくる話で、焼死体や、骨を砕いている写真が送られてきます。

収録されていないのでネタバレしますが、薬の原材料が人骨を砕いたものだったというオチ。

焼死体が映っているから年齢制限を避けたかったのかもというレビューも見かけますが、チャンネルNECOでの再放送でもカットされたので、そういう問題ではないと思います。

きっと製薬会社か、美容関連会社からのクレームか、営業からの自主配慮の要請があったんでしょう。

さすがに製薬会社や美容関連会社はスポンサーとして大きいので、薬やダイエットサプリの原材料が人骨かもなんていう噂が立つ要因や、風評被害を避けたかったんでしょうね。

第五話『欲望と信頼の末路』

携帯ゲームをしていて老人に席を譲ろうともしないような平野靖幸。深夜、ゴミを捨てに行って、電柱に『アイテムを3つゲットして、マリン姫を助けよう!』というメモを見つける。

メモの通りに実行していくと、電話ボックスで金貨として財布、ベンチで魔法のリングとして指輪、剣としてバールを手に入れた。

いよいよ、マリン姫を助けに指定の場所に行くと……という展開。

流れとしては面白いんですが、正直5作目ともなると、同じパターンという印象をぬぐえないものが出てきて、この話もその一つ。

濡れ衣を着せられてしまうという意味では確かに怖いですけどね。

サイドストーリーは、谷村美月に先輩から個人情報がネットに晒されてると知らされ、検索してみると、0時までに自分を殺せば賞金を払うようなことが書いてある。

恋人とは喧嘩をしたばかりだし、そもそも連絡がつかないらしい。

恋人が来れないことを聞いた先輩が来てくれることになるんですが、見ている側としては不信感しか感じないんですよね。

この作品が【トリハダ】ということを考慮しなくても、言動の端々に悪意というか、何か含みのようなものがあるようにしか思えません。

谷村のマンションに来た際も出てくるように急かすばかりで、胡散臭さしか感じないし。

そもそもネットに個人情報が晒されてると教えておいて、一緒にいてあげるっていう上から目線はなんなんだって気がします。

サイドストーリーのオチは、第五話『欲望と信頼の末路』とリンクしているので、そこはちょっと面白いですかね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(平均的なレベルが上がった反面、突出した怖い話もなくなった印象。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました