【トリハダ3(TV版)】
第一話『甘い誘いは死へのいざない』
隣に引っ越してきたバカップルがうるさくて壁を叩いて抗議する柄本佑を襲う恐怖。
実際、こういう抗議の仕方をする人間っていると思うんですが、その翌日、あえぎ声が聞こえてきたため、壁に耳を当てて聞き耳を立てちゃうんですよね。
その後、驚くような出来事が起こるんですが、
実際にやりかねないヤツが世の中にはいそう
で怖いです。
一昔前だったらないだろうって思えたことが、ありえそうに変わっていることが恐ろしいですね。
第二話『雑音と無音の因果律』
これも実際に起こり得そうな話。
ヘッドホンで周囲に音漏れさせながら、音楽を聴いている入来茉里。
本人は気づいていませんが、周囲を人々が何かにおびえながら逃げていくんですが、外界の情報を遮断しているため、気づかない入来。
気づいた時には……という話。作品中ではヘッドホンで音楽ですが、いまだとスマホで同じ事がありえそうです。
第三話『偽装された殺意の行方』
火災報知器の検査に来た男の特徴が近所で起こっている連続殺人犯と一致しているという話。
【トリハダ】や【世にも奇妙な物語】を見慣れた人だとオチが想像出来てしまいそうですが、よく出来た話です。
ただ、個人的には殺人犯と特徴が一緒とか関係なく、女性ひとりの家に知らない男をあげなければいけない状況の方が怖い気がします。
第四話『概念における誤解と真実』
外にいても、家の中にいても、ずっと謎の音が聞こえる吹田早哉佳。
誰かに見られているような気もして、なんとなく気持ち悪い。友人には気のせいと言われ、実際音がした方を見ても何もいない。
しかし、真実は彼女の知らないところに……という話。結局、最後まで吹田は真実を知らないまま終わるんですが、見ている人は真実を知っています。
正直、これは怖いというか、気持ちが悪い。現実にこういうことがあるのを知っていると、余計に身震いしてしまいます。
第五話『貪欲な愛情に起因する戦慄』
男がホテルにデリヘルを呼ぶと、写真とは似ても似つかぬ女がやってくる。
チェンジして店に別の女を呼ぶが、現われるのは違う名前を名乗る同じ女。
店にクレームの電話をいれてみても、どうも話が噛みあっていないんですよね。
デリヘルとか利用したことないのでわかりませんが、気味悪くて萎えそうです。
オチはわかるんですが、動機や目的がわからないので意外と怖い。
第六話『常識を逸脱した非情の結末』
こういうことってたまにあるんじゃないかと思う意地の張り合い。
会社に向かっている途中、自分と張り合うように速度を合わせてついてくる男が現われる。
意地になって抜きつ、抜かれつのデッドヒートを繰り広げるというもの。
オチは不条理だなあと思う反面、こういうなんで熱くなっていたんだろうってことあるよなと思う話。
怖いと言うより笑ってしまうんじゃないかと。
今回のサイドストーリーは、向かいの部屋からずっと自分の部屋を見ている男性の話。
怖くなった谷村美月が警察に電話をかけると、その男性は首吊り死体だったというよくあるネタ。
ラストにもう一オチあるので注意。
【トリハダ】シリーズ中、一番安定して怖い巻かも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(オムニバスホラーとしては、かなりおすすめの部類)
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