動物園に動物たちを派遣する保護施設公園では、様々な種類の動物たちが生息していた。
しかし、そこに目を付けた密猟者が施設に侵入し、動物たちに特殊な有毒物質を投与する。
すると、その物質は体内で突然変異を起こし、次々と不死身の猛獣と化してしまう。
そして、密猟者のみならず施設のメンバーたちも相次いで襲われる。
研究者のブルックは、動物たちを正気に戻すために解毒剤を作ろうと試みるが…。
「Oricon」データベースより。
狂暴化した動物たちが施設で人間たちに襲い掛かるパニックアクション【ZOOMBIE ズーンビ】シリーズの第2作。
まさか、2作目が作られるとは思いませんでした。
今回は密猟者たちが金目当てに希少動物を盗みにきたことが発端。
動物を眠らせるためのオリジナル麻酔が動物の中で変異を起こし、狂暴化したミーアキャットたちが二手に分かれた密猟者たちに襲い掛かります。
この間、作品中だと数分の出来事なので、さっきやられたやつから感染したにしても、速過ぎるって感じます。
1匹しか打ってないないのに、周囲を取り囲むくらいにいるようです。
わけもわからずに襲われた密猟者たちは逃げ出しますが、次々やられてリーダーのトロントのみ。
トロントは必死に本部施設に助けを求めます。
研究棟にはすでに捕まっていた密猟者グループのジェゼルたち女性ふたりがいるんですが、まるで口を割りません。
しかし、話を信じてもらえないトロントを連れて、警備グループが現場を確認にいくと、ジュゼルたちが捕まえたヤマアラシが狂暴化。
ケージを破り、職員のひとりと密猟者の女性を殺害します。
さすがに壁に突き刺さるほどの針を前方に発射する相手に対して、近接用スタンガンで対抗は無茶でした。
本部に残った獣医のブルックとジェゼルはワクチンを作り始めることに。
一方、現場に行ったグループも凄惨な状況に呆然としていると、ツチブタという予想外の相手に襲われます。
連絡のつかなかったカバの子供を自然に戻しに行っていたグループと合流するも、仲間は死ぬは、車は壊されるはで、どんどんジリ貧に。
特に車が壊れてから、警備でブルックの恋人らしいランディ、密猟者のトロント、獣医のKDになると、トロントとKDが本当にうっとうしい。
反りが合わないのか、口喧嘩ばっかりしていて話が進みません。
元々ジェゼルの作ったオリジナル麻酔なので、あっさりワクチンができたものの、ヤマアラシはもういないため、初めに見つけたワニで試すことに。
まずは麻酔を打って狂暴化させて、ワクチンを打ち込んでみたものの、結果が良くわからない。
ジェゼルの射撃が下手過ぎて、窮地に陥っているところでランディたちが合流。
無事を確かめ合います。
本部に戻り、ワクチンが効かなかった理由が推測できたものの、どう考えても無茶振り過ぎる内容。、
狂暴化したワニが意味不明なルートで本部内に侵入してきて大暴れ。
救助にやってきたヘリもパイロットがやられ、本部を動物たちに取り囲まれるという四面楚歌な状況で、無茶振りなワクチンを完成させるという展開。
CGしょぼいと言われる本作ですが、個人的には自分が見ているのアサイラムの作品だよなと思うくらいには良かったです。
正直、B級と呼ばれない作品でもこれくらいの作品ってあるよなって印象。
ただ、普段攻撃的でない動物たちを狂暴化させているため、攻撃方法がリアルではなかったです。
キリンはクビで叩きつける方がリアルだし、ワニも噛みついた後、デスロールする気配もないし、カバとかもうって感じでした。
まあ、アサイラムにリアルさを求めてもしょうがないので、これはこれで面白いんですけどね。
それ以上に
麻酔とワクチンの問題が適当過ぎ
て、他のことなんて気にならなかったし。
まず、ミーアキャットから感染が始まっていて、ある理由から人間を襲うというのが後半で判明します。
そうなると、他の動物に感染してるのが空気感染とか、せいぜい飛沫感染だと思うんですよね。
ってことは、メチャクチャな方法で完成したワクチンで治しても、また感染する気がします。
それ以前に、麻酔の変異で脳の一部が焼き付いているのに、ワクチンを打っても脳が回復するわけじゃないだろうにと。
とはいえ、前作とのつながりも説得力があり、アサイラムの自由奔放なB級映画と考えたら、充分楽しめるアニマルパニック映画だと思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(密猟者グループのトロントが一番男らしい)
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