わずかに生き残った人類が監獄島に立て籠もりゾンビたちに対抗するアクションホラー。
ゾンビに支配された世界で、生き残った人々はアルカトラズ島に逃れていた。
ゾンビウイルスのワクチン開発を進めるも、ゾンビの群れは海を渡り押し寄せて来て…。
シネマトゥデイより。
いきなり少数の人たちがゾンビたちに襲われるシーンから始まるB級ゾンビホラー。
主人公グループなのかと思ったら、笑いながらの意味不明な運転で勝手に横転。事故って妊婦を除いてやられるとか、何を表現したかったのかよくわかりません。
それ以上に横転しているシーンで、車内の人間が振り回されないというやっつけ振りが嫌な予感を漂わせています。
結局、グダグダなオープニングで生き残ったのは妊婦のみ。何故か追いかけられません。
しかも、生き残るけどヒロインでもないという謎キャスト。後で出ては来るんですけどね。
さて、タイトルにもなっているアルカトラズ刑務所。死体も見当たらない割に生き残りも10人くらい。囚人らしいのなんて、ほぼいません。
ただ、ダニー・トレホのオジキはいます。
ここは本当に収容所なんですかね。一見、安全そうなアルカトラズですが、浜辺からやけにゾンビが上陸してきます。
このゾンビたちは泳ぎもしないのに、何故こんなに陸地から離れているアルカトラズまでやってくるのかと思ったら、ちゃんと理由があってビックリ。
泳いできたわけではなく、潮の流れのせいで浜辺に打ち上げられるという設定らしい。
離島なので物資も消費するだけで、ゾンビは次々と打ち上げられてくるので、安全そうな収容所を脱出することになります。
てっきりアルカトラズに籠城してゾンビと戦うストーリーだと思ったら、序盤だけというオチでした。
その後の展開も、犠牲を出しながら、目的をコロコロ変えて落ち着かない感じなので、B級はB級という印象。
でも、意外とゾンビに関しては頑張っています。メイクも悪くないし、演技も酷くない。
『シェーッ』してるくせに強いゾンビ
とか、水上にかかった橋を素手でよじ登ってくるゾンビ等も登場するので、意外性もあって面白い。
特に『シェーッ』してるゾンビなんて、印象に残っているゾンビ10選とかあったら、ランクインしそうな勢いです。
さすがにメジャー作品と比べてはダメでしょうけど、B級ゾンビものとしては割と良作だと思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(籠城ものでないのが残念。)
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