アムステルダムの高層ビルで働くアジズ(ヤフヤ・ガイール)は、憧れのテスとのデートの約束をゲット。ところが会社をクビになった上に、ダメダメな兄モー(ミマウン・アウレド・ラディ)のせいで留置所に入れられてしまう。すると何の前触れもなく、巨大な物質が高層ビルに衝突。体中緑の液体のゾンビが出現。その後、テスが高層ビルの屋上にいると知ったアジズは、モーたちと一緒にテスの救出に向かう。
シネマトゥデイより。
ゾンビ世界でのポンコツヒーローもの。最近のゾンビ系ホラーコメディって、ポンコツヒーローが増えてる気がします。
兄のせいで会社をクビになった男アジズが兄のモーともども留置場に放り込まれている間にロシアの衛星が落下、残骸がアムステルダム中に落ちた様子。
目が覚めると留置場の扉が開いていて、他の放り込まれていた連中と外に出てみると、外は大事故でも起きたみたいな風景が。
そこへ車椅子の老婆が突っ込んでくるという展開なんですが、
洋ゲーにこんな導入のアクションアドベンチャーありそう
です。
そんな中、アジズが憧れているテスから電話があり、職場だった高層ビルにいるから助けに来て欲しいと頼まれ、婦人警官と留置場仲間と一緒に行くことになるんですが、そこはポンコツヒーロー。
せっかく武器を調達してもくだらないものばかり。ボウリングの球が抜けなくなって、結果的に威力の大きいハンマーパンチになった男がマシに思えてきます。
しかも、一緒に行ってくれると思っていた男たちが都市が壊滅しているのに、銀行強盗しに行ってしまったり、本当に散々。バカ兄貴のモーも弟を放って、銀行強盗に行ってしまうメチャクチャさ。
やっとのことで逃げ出すんですが、ゾンビに囲まれて、ジャングルジムに上ったはいいものの、逃げ場がなくなってしまう馬鹿さ加減。
とんでもない助っ人のおかげで助かるんですが、そのバトルシーンがかっこいい。格闘アクションゲームのような無双状態です。
主人公たちの対比と、助っ人の本来の職業と戦っている理由のギャップも面白い。スピンオフで彼らの短編を見たいくらいです。
軍の検問みたいなところを発見したのでテスの救出を頼んだところ、あっさりと断られ、車を盗んで高層ビルへと向かいます。
その時点で4人しかいないのに、無茶以外の何物でもないんですが、なんとか到達。
しかし、衝撃の事実を知ってしまい、逃げることに。屋上でロシアの軍人とひと悶着あるんですが、出オチ感がたまりません。
くだらなさとホラーのカオスさ加減が【FEAST】と同じ臭いのする作品ですが、結構面白かったです。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(逃げた銀行マンは本編には描写がないですが、エンドロールを見るとやっぱり死んだようです)
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コメント
ゾンビは死霊のはらわたでショックを受けて気持ち悪いイメージがありましたが、最近はコメデイ要素があるものが多いのですね。これもおもしろそうです。
最近は二極化している印象ありますもんね。
この作品も結構吹っ飛ばしているんですが、シューティングゲームみたいな吹っ飛び方なので、ごく一部を除けば気持ち悪くありません。
ホラーゲームが平気なら平気かと。