【幽霊より怖い話 VOL.4】
どうやら【幽霊より怖い話】シリーズは
第4作の本作で終了
の様子。人間が怖い系の話は結構あると思うんですが、映像化しても採算とりづらいんですかね?
『207号室の客』
派遣型風俗で働いていた女子大生の話。呼ばれた先でシャワーを浴びている間に客が消えていて、ビデオが流されているんですが、映像の中では女性が毒を飲まされたらしく、解毒剤を探している最中に死んでしまう。
その部屋は自分がいる部屋とそっくりで、女性が死んだ原因を確かめようとビデオを巻き戻すと、そこには自分を呼んだ客が女性に飲み物を勧め、自分にもしたように薬をどちらの手に持っているかのゲームをしているようだった。
女子大生は自分もその飲み物を飲んだことを思い出し、自分も毒を飲まされているのではと、慌てて部屋を出ようとするが、フロアから出ることが出来ず、電話も取り上げられている。
【SAW】のような生命をかけた脱出ゲームみたいな内容。むしろ、パソコンのブラウザで遊べるような脱出ゲームに近いかもしれません。
しかも、脱出のヒントなのかもわからないもので見つけたものが何のためにあるのかもわからないので、なんとも報われません。
突然、どこから現われたのかわからない人間が出てきたり、状況もよくわからないまま、どういうことかわからないまま、話が終わるという謎っぷり。
毒の制限時間は30分なんですが、ビデオの女性はやや苦しんで死んだのに、いきなり予兆もなく死ぬ人間もいたりして、どういう毒かもわかりません。
でも、一番萎えるのは氷漬けになっていたアイテムを取り出すためにスプーンで掘り出そうとするんですが、血が出過ぎなことだったりするんですけどね。
『予知夢』
しょこたんこと中川翔子主演。夢で見たことが現実で起こり、しかも、それは殺人に関わっているという話。
一度目の夢はなんだかわからないまま、ニュースで結果として知るんですが、2度目は予知夢を疑っている状態で友人が事故死。
友人の事故で予知夢だと確信して、寝ない努力をするんですが、人間寝ないと死にます。
当然ながら寝てしまい、予知夢を見てしまうんですが、その3度目が肝という展開。予想通りと言えば、予想通りなんですが、かわいいしょこたんの気持ち悪い演技のおかげで、意外に読みづらいかも。
あっさりしてますが、そこそこ楽しめます。
ただ、友人の事故死が半端ないです。乗用車に轢かれるんですが、心配してダッシュして見に行ったしょこたんの目に映ったのは、車に轢かれて、何故か体が上下半分に切れて、下敷きになってる友人。
どうやって轢かれれば、体が真っ二つになって、車の下に入り込むのかわかりません。しかも、頭と足が同じ方向に並んでます。【ガリレオ】の湯川先生に調べて欲しいレベルです。
それにしても、なんでしょこたんってあんなに可愛いのに、楳図かずおのキャラクターに見えるんでしょうね。
『遺書』
家賃の回収の仕事をしている投稿者が、頭がおかしいと言われている家族がいる家に行くと、家はもぬけの空。
屋内を探っていると、チラシの裏に書かれた『遺書』を発見する。
発想はすごく面白い。いや、描き方も面白いです。
ただ、これは本当にどうしようもないんですが、インパクトがないので記憶に残りづらそう。
多分、初めて観たときはガツンとやられた感じで面白いんですが、後日、誰かにおすすめを聞かれても思い浮かばなさそうという印象。
そして、この話に関しては、あんまりホラーという感じがしないのが難点。
面白いんですけどねえ。
オススメ度(10段階)……★★★★
(面白いけど、怖くない。ホラーというより、推理系カテゴリーに近いかもしれない)
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