【クライモリ デッド・ホテル】
山奥のホテルを訪れたダニーとその友人たち。
楽しいひと時を過ごしていた彼らだったが、宿泊している他の客が失踪したことを知る。
そんな中、ダニーの仲間も1人、また1人と姿を消す……。
ホテルでは“奴ら”による人間狩りが行われていたのだ!
恐怖に怯え、必死に逃げ惑うも、次々と残忍な方法で殺される若者たち。
はたして、生きて帰ることが出来るのか!?
公式データより。
薬品による奇形というか、クリーチャー化した人間というか、精神病患者というか、設定がコロコロ変わる食人一族による惨劇を描いた【クライモリ】シリーズの第6作。
今回はホテルが舞台です。
相続することになるホテルを見にがてら、バカンスに来た若者たちを例の奇形3人組が襲うという流れは相変わらずなんですが、本作はちょっと毛色が違います。
ホテルの管理をしている兄妹のジャクソンとサリーが奇形3人組の一族で、宿泊客の目星をつけた相手を提供する役目をしているらしい。
どうやらホテルを相続するということは、ダニーも一族ということなんでしょうけど、事情をまるで知らないとのこと。
管理をしているサリーの方はダニーに気があるみたいで、横に彼女のトニーがいるにもかかわらず、何かにつけて色目を使ってきます。
ジャクソンとサリーには何か企みがあるようなんですが、正直、このシリーズにはそういった要素は何も期待していません。
切り株、もしくはゴアムービーとしての虐殺シーンを求める作品だと思います。
しかし、ネットでの評価としてはパワーダウンを囁かれているだけあって、今回はもて遊びながら殺すシーンはほとんどなく、オープニングのサイクリングペアくらい。
あとは案外あっさりと殺してました。映像としてはほとんど映りませんが、アンティークを盗もうとしたカップルの女性は殺され方が痛そうでしたけどね。
むしろ、エッチシーンが長過ぎて、近所に音が漏れる環境で観ていたら、あの家は何を観てるんだって思われそうです。
奇形3人組も段々と不死身の化物化しているだけに、殺し合いにすらならないので、一方的ならもうちょっと何とかしてくれないと、飽きられるのも時間の問題かもしれません。
今回に至っては、オープニングの惨殺シーンだけが見どころと思われているということは、
予告編だけ観れば充分
ってことですし。
ちなみにこの作品、アメリカではディスクでの販売が禁止になっているらしいんですが、よくある残酷表現のせいではないんだとか。
それを知らずに観ていて、とあるシーンで、なんでこれモザイクかかってんだろうと思ったシーンがあるんですが、どうやらそのシーンで使われている行方不明者の告知書が実際の行方不明者なんだとか。
もちろん、その地域のじゃないですよ。そのせいで販売禁止になったらしく、日本ではモザイクをかけての販売になったようです。
そうしたら、アメリカでもモザイクをかければ販売出来るんじゃないかと思うんですけどね。
余計なところで話題を作るより、作品の内容で話題になって欲しいものです。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(奇形たちに抵抗していたシリーズ序盤が懐かしい。)
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