【クライモリ デッド・ビギニング】
1974年、ウェストバージニア州の森の奥にある療養所では、猟奇的な人食い一族が監禁されていた。
ある日檻からの脱出に成功した彼らは、手当たり次第に医師たちを惨殺していき、療養所は地獄と化した――。
およそ30年後、森に遊びに来ていた大学生のケニアたちは吹雪に遭い、偶然見つけた廃墟へと逃げ込む。
しかし、そこは“あの療養所”だった!
何も知らない彼らは乱痴気騒ぎに興じていたが、仲間のひとりがいないことに気づき……。
公式より。
人喰い一族を描いた【クライモリ】の4作目。やっぱりビギニングもの。いい加減、この流れはなんとかならないものかと思い始めてます。
一般的な人たちからしたら、便乗作品の【クライモリ 禁猟区】や、【クライモリ バタフライエフェクト】とかあるので、便乗作品と誤解されてそうです。
今回はオープニングから連中の頭の良さが描かれていて、それに対しての診療所スタッフの間抜け加減が半端ないです。
隔離病院内のカオスな状況は、シュール過ぎて笑いが込み上げてくるレベル。それでも見せるシーンは見せてくれています。
しかし、今回の獲物となる馬鹿な若者たちからは微妙な方向へ。
唯一といっていいくらいまともな青年はともかく、廃墟と化した病院でセックスに励んだり、趣味の悪い悪戯してばかり。
案の定見つかって、襲われるんですが、連中は相変わらず無駄に頭がいい。よくある殺人鬼ものでは、殺人鬼って正体見えてからは執拗に突進かましてくることが多いですが、このシリーズの場合、無駄にステルススキルが高いんですよね。
しかも、若者たちは本当にアホなので、予告にも映っている鉄線で首吊りされる子を「助けないと」と言いながら、明らかに下から引っ張って、結果的に首を引きちぎって殺しちゃいます。
作品中ではまるで連中のせいみたいですが、殺してるのは明らかに引っ張ってる奴です。しかも、その後、何気に生首蹴ってます。
その上、連中をせっかく昏倒させてもとどめをささず、こういう作品には珍しく、連中を牢屋に閉じ込めるのに成功したのに、殺すのを止めてみたりします。
止めるのはベッキーに似たヒロインなんですが、自分たちの身が明らかに危ないのに、「殺してはダメ」とか言い出します。他にもこのベッキー似のヒロインの言動は仲間を死に追いやっていくんですよね。
はっきり言えば、このベッキー似のヒロインが
最大の死神
だと思います。
ラストは本当にポカーンとしますが、あんまりにも突っ込むべきところが多過ぎて、他の方のレビューを読んでも穴が補完しきれないという謎作品。
ゴアシーンのいくつはそれなりの描写なので、ストーリーがニの次の人なら楽しめるかも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(多分、スキーで助けを求めにいった仲間のことが意味不明な人が多いと思います)
コメント
最新作はビギニングでしたか。
見ようと思ってたんですがenta_mattariさんのレビューをもって見たことにしようと思います。w
たまにはいいんですけどね、ビギニングも・・・
ビギニングは安定のビギニングってわけね。
でも何だかんだ奇形一家好きだしそのうち借りて見ようと思うわenta_mattariたん
>しーどさん
コメントありがとうございます。
平均的な作品よりも面白いとは思うんです
けどね。観るものないなあっていう時に
ヒロインっぽいベッキーを見るために
借りる分にはいいかもしれません。
かなりイラつきますが(苦笑)。
>ら氏さん
コメントありがとう。
安定というか、小銭稼ぎという感が否めない。
シリーズ通して、矛盾が増えていく作品だし。