観た者には7日後に死が訪れるという呪いのビデオ。
それを観てしまったジュリア(マチルダ・ルッツ)は、呪いを断ち切って死から逃れる方法を探ろうと、恋人のホルト(アレックス・ロー)と共にビデオや呪いの根源をたどる。
やがて彼らは一人の少女にたどり着くが、それを機にさらなる恐怖に引きずり込まれ……。
シネマトゥデイより。
Jホラーの金字塔えだる【リング】シリーズのハリウッド版で、シリーズ3作目というよりはリブート作。
ハリウッド版貞子であるサマラの呪いはまだ続いていて、飛行機内で呪いが発動するシーンから始まります。
偶然同じ呪いのビデオを見た人間がふたりもいるとかすごい確率ですが。
離れた大学にホルトが通うことになり、遠距離恋愛になるジュリア。
ビデオチャットの最中に教授に呼び出されたまま、ホルトは音信不通に。
代わりにホルトのパソコンからビデオチャットを使って、謎の女性がホルトの居場所を追求してきます。
不審に思ったジュリアが大学まで行くんですが、教授おガブリエルはしらばっくれる始末。
そこでホルトを探していた女性を見つけて問い詰めると、あるものを見てくれたらホルトを探す手伝いをしてくれることに。
実は彼女とホルトたちはガブリエルの研究に参加していて、見ると7日目に死ぬという呪いのビデオを見ていて、コピーを誰かに見せないと死ぬ状況。
ビデオを見ていた彼女は、ジュリアにコピーを見せようとしますが失敗。
サマラによって殺されてしまいます。
しかし、ジュリアは事実を知り、ホルトのためにコピーを見たことで呪われることに。
そして、ジュリアとホルトは呪いを解くために、呪いのビデオについて調べ始めるという流れ。
邦画版【リング】、テレビシリーズ【リング】より、ドラマスペシャルの【リング】に近いイメージ。
ハリウッド版の【THE RING(ザ リング)】シリーズに出てくるサマラが登場するんですが、別人です。
呪いのビデオに関しても、前作までの映像に追加があり、その追加部分が本作の手掛かりになっています。
もっとも、そのおかげで前作までの映像部分は意味を持たない映像になってしまったんですけどね。
アメリカ版の【THE RING(ザ リング)】シリーズの呪いのビデオの映像は、日本版の連想ゲームのような映像と違い、ダイレクトな答なのでなおさらです。
また、過去の作品は、邦画にしろ、洋画にしろ、テレビドラマにしろ、死の期限に緊張感があるんですが、何故か本作ではその緊張感を感じません。
オープニングの機内の女性と、ジュリアに見せることが出来なかった女性が焦っていたのが不思議なくらい。
どこか余裕を感じます。
もっとも、どうやって知ったのかわかりませんが、ガブリエルの実験の段階でコピーを他人に見せれば、呪いは回避できると知っているせいかもしれません。
正直、アイデアだけ一緒な別作品と言ってもいい上、後半の展開が予想外なので、過去作との比較が難しいのですが、リメイクだった【THE RING(ザ リング)】同様、別作品と思えば面白いと思います。
【リング】ファンには納得いかないかもしれませんが、リブートなので、これはこれでアリかも。
とはいえ、【パラノーマル・アクティビティ5】と公開日を入れ替えられたリ、【ウィジャ ビギニング ?呪い襲い殺す?】と被るのを避けたりと、延期されまくった上、日本でも上映館がすごく少なかった時点で、ある程度お察しください。
全然本編と関係ないですが、ガブリエルは【ビッグバン セオリー】でレナードを演じているジョニー・ガレッキでした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(先に下調べしてしまうと、後半のネタバレをくらうので、かなりつまらなくなります。)
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