若者たちが訪れた砂漠の街・ビクタービル。
そこでは少し前から不審な連続殺人が起きていた。
それを知らずに思い出を作ろうと、ハメを外して過ごす男女9人だったが…。
「キネマ旬報社」データベースより。
過疎化した砂漠の街ビクタービルに行くことになった若者たちが殺人鬼に襲われるというストーリー。
舞台の街が過疎化している理由が、何もない町だから維持できず、抵当として取り上げられていくからという物悲しい理由。
しかも、そんな地域で何件もの殺人事件が起きているのに、若者のひとりの家になったからと行くのも意味不明。
どうやら人間関係も面倒臭いご様子。
オープニングで、ベテラン刑事ベイリーとその部下が老婆の家に様子を伺いに行くと、老婆が殺されているのを発見。
部下も殺され、ベイリーも重傷を負い、新人のゲイツが殺人事件を捜査することに。
しかし、ベイリーも部下を殺されているため、命令を無視して独自に調べ始めるという展開。
ちなみにその老婆の家が若者のひとりの家です。
ショッキングなのは窓に吊るされたある人物の生首ぐらいで、あとは特に激しいシーンはありません。
というかほとんどの殺害シーンで、
何故か回想シーンに切り替わる
ので、人によっては死んだのかどうか、しばらくわからなかったりします。
たまにアクション映画で見せ場ごとに回想シーンが入る作品がありますが、サスペンスでこういう演出は観た記憶がありません。
ひとりふたりならありますが、ほぼ全員となると珍しい演出でしょう。
ただ、その演出が珍しいというだけで、殺人犯の手際があまりにも悪いのに、若者たちがあまりにも一方的にやられるので、面白さがよくわからない。
ハラハラもドキドキもしなければ、なんか死んだっていうくらいの感覚です。
当然、ジャケットのような緊迫感はありません。
後半になるにつれ、次の回想シーンを待っているだけの気分になっていたような気もしますし。
ちょっと変わった殺人鬼ものとしてはいいですが、普通にサスペンスを観たい人には勧められない作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(つまらないわけではないですが、テンポが悪いのか、回想シーンのせいなのか、長く感じます。)
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