【フィンランド式残酷ショッピングツアー】

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あるロシア人の母と息子は隣国フィンランドへのショッピングツアーに参加し、その様子を息子はスマートフォンで撮影していた。巨大ショッピングモールで一行が買い物にいそしんでいると、突然店内に叫び声が響き渡る。食人鬼と化した店員や現地の住人がツアー客を襲ってその肉を食しており、血まみれの客たちは必死に逃げ惑うが……。

シネマトゥデイより。

ジャケットの裏を見て、カオスなホラーコメディかなと思って借りたらとんでもなかった作品。ちなみにネタバレしてます。

ジャケットを見る限りではコメディテイストに煽ってあるんですが、コメディの要素なんてありません。

というか、ゾンビ系パニックホラーという印象なんですが、それすら違っていて、なんと、

フィンランドでは夏至祭の日に外国人を食べる風習がある

というメチャクチャなストーリー。何が凄いって、風習なだけで食べないとどうなるとか特に無さそうという不必要さ。単にその日はフィンランド人に近寄るなってことなら、外国にいるフィンランド人も危険過ぎます。

主な登場人物は、フィンランドツアーに参加した母親と仲がよくないらしい息子という親子。ロシアからわざわざ買い物のためにツアーに参加した様子。

描写がなかったと思うのでわかりませんが、父親が離婚したのか、いない上、水着を持っているかを確認してきたから楽しみにしていたのに、自分のための旅行じゃないとわかり、怒り出します。

しかし、その前にサービスエリアで何か食べるからともらったお金でビールを飲んでいたため、母親の方も嘘が許せず、お互い険悪に。

本当にそんな喧嘩と、税関で強制送還されたおばさんのイベント以外、特に何もなくダラダラと携帯で撮った体のPOVが流され続けます。

ショッピングセンターというか、ホームセンターみたいなところで買い物を始めるんですが、息子の方が本当にただの迷惑客。カートで走り回りながら、携帯で撮影しています。

すると、何故か店員が扉をロックしているのを発見。母親と喧嘩しながらも店内の様子を確認していると、死体発見。惨劇がスタートするんですが、ほとんど悲鳴か遠目の捕食シーンのみ。

せめて、ショックシーンぐらいはと期待していただけに興醒めしてしまいます。

しかも、単に風習なだけなので、おかしくはなってもゾンビみたいに不死でもなければ、パワーアップするわけでもない様子。牙すら生えません。はっきり言うと、凶暴なただの人。

おかげでその後もグダグダなバトルがあるくらいで、あっさり警察にたどり着きます。しかし、声をかけたらいきなり逮捕。メチャクチャです。

街ぐるみの話なのかと思っているところへ、隣の房に捕まっている男がネタばらし。前述の通り、フィンランドでは夏至祭の日に外国人を食べる風習があると教えてくれます。

男も外国人らしいのですが、フィンランド女性と結婚していたおかげで食べられずに済んでいたんですが、妻が亡くなったので逮捕されたらしい。結局、顔もわからないんですけどね。

なんとか逃げた後、母子の和解みたいな語りの後、いつの間にか寝てしまい、目覚めると近くにジャケットの幼女が。

言葉が通じず、外国人だとバレて襲われるんですが、カメラが引いたと思ったら終わりというぶった切りエンド。

伏線はあったので、ちゃんと観ていれば意味がわかるんですが、序盤のダラダラのせいで見落としていると意味不明かもしれません。

ネタ的に日本人が韓国にツアーに行ったら、何かの祭日で韓国人全員食人族だったって言ってるようなものなので、よくフィンランドで抗議活動起きなかったよなって思います。

オススメ度(10段階)……★★
(作品中のフィンランド、屋外に人がいなさ過ぎ)


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レビュー
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