ロンドン北部に位置するエンフィールドで、4人の子供とシングルマザーの家族は、正体不明の音やひとりでに動く家具が襲ってくるなど説明のつかない数々の現象に悩まされていた。
助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、一家を苦しめる恐怖の元凶を探るため彼らの家に向かう。
幾多の事件を解決に導いた夫妻ですら、その家の邪悪な闇に危機感を抱き……。
シネマトゥデイより。
ゾンビ作品が流行っている中、オカルトホラーで人気を得ている【死霊館】の続編。スピンオフの【アナベル 死霊館の人形】を合わせると3作目です。
シングルマザーのペギーと、4人の子供たちは、新しい生活を始めるため、ある家へと越してきます。
養育費も滞り、公共の援助も受けられず、経済的に困窮はしていたが、なんとか暮らしていこうとしたところ、おかしなことが起こり始める。
はじめは娘のイタズラや、気のせいだと思ったものの、家具が動く等ありえないことを目の当たりにして、近隣の家族や警察に助けを求めることに。
懐疑的な警察も、自分たちの目の前で家具が動くのを見て、自分たちの管轄外だと及び腰。
心霊研究家のウォーレン夫妻に助けを求めるんですが、夫妻の話はインチキという風潮に辟易とさせられている状況で、教会の力を借りるのが難しくなっています。
それでも困っているなら助けようと、ペギー一家の言っていることが真実なのか、援助をもらうための嘘なのかを調査することに。
もっとも、嘘だとしたら警官ふたりの前で起きているわけで、すごいスキルですけどね。
ストーリーのメインはウォーレン夫妻による調査ということになるんですが、作品的にはペギーの娘ジャネットの周囲で起こる現象がメイン。
日本だとオカルトでエクソシストものというと、悪魔や霊と戦って倒すイメージが強いですが、洋画の場合は調査がメインなパターンが多いと思います。
そのため、洋画ホラーにありがちな化け物が出てきて、人を殺しまくるということもなく、主人公たちが強力な武器や能力で戦うということもありません。
一応、妻のロレイン・ウォーレンは霊能力を持ってはいますが、戦うような能力ではないので。
当然ながら激しい惨殺シーンもないんですが、そこは精神的な怖さに定評のあるジェームズ・ワン。見事にゾッとさせられます。
最近のホラーの怖さに慣れてしまっている人たちには共感しづらいかもしれませんが、
古典的なオカルト的手法に現在の技術が加わった
と言ってもいいレベルです。
特に音響効果の使い方が上手いので、油断しているとビクッとさせられたりします。
推理もののように謎解きやミスリード、どんでん返しのような要素もあるので、淡々とした展開のせいでダレるということも少ないんじゃないかと。
ただ、本当に楽しむなら、【死霊館】、【アナベル 死霊館の人形】を観てからの方がより楽しめるでしょう。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(今回もアナベル人形はカメオのように出演しています。)
コメント