【リアル鬼ごっこ3】
陸上部をプレッシャーに耐えられずに辞めてしまったスグル(山崎賢人)は、陸上のパートナーのオンジ(岸田タツヤ)との関係が気まずいものとなっていた。
そんなある日、突然、血液型B型をターゲットにしたリアル鬼ごっこを始めるというアナウンスが校内に流れる。
スグルとオンジは逃げ回る中で、少しずつ友情を修復させていくが……。
シネマトゥデイより。
山田悠介原案のSFアクションの仕切り直しとなる3部作の1作目。
原案と書いたのは、原作や漫画版はくだらない理由で行われる生命を賭けた不条理なゲームという狂気が前面に出ているのに対し、映画版はアクションや人間関係がクローズアップされているため、別物という印象を受けるため。
山田悠介の作品は怖いと感じるかどうかは個人差があるとはいえ、狂気や恐怖を描いていると思うんですが、ここまで真っ向から放棄というシリーズも凄いと思います。
『王様』のシュールさというか、テンションは昔の山本太郎を彷彿とさせますが、狂ってるというよりはただのバカっぽい。
正確にはバカの振りをしているように見えますが。
しかも、前作を見ている前提なのか、ルール説明が適当。
基本ルールは対象となる人物が鬼ごっこ中、鬼から逃げ、捕まると処刑。
ただ、作品によって細かいルールが違います。
この3部作では他の作品で禁止されている乗り物の使用や、鬼への反撃はしても良いらしく、結構普通に反撃しています。
その代わり、今回は施設内(3では学校)しか逃げられず、外へ逃げた場合は通常制限時間のある鬼ごっこの制限時間がなくなります。
しかし、ここで矛盾が発生していて、施設外に出ているB型と、元々対象の施設にいなかったB型の区別がつかないはずなのに、何故か街中は阿鼻叫喚にはなってません。
アクションにしても、鬼を倒すまでするならとどめをさせばいいのに、行動不能にすらしません。あくまで人間で、反撃禁止じゃないのなら、鬼をみんなで捕まえた方が早いです。
この辺、やっぱり
反撃禁止のルールは必要だった
気がします。
鬼の格好も前作までと違い、かなり安っぽい。
それこそコスプレ出来ないこともないレベル。
武器は武器でボルトを射出できる棒。
この棒を誰も奪おうとしないというのも変な話で、ご都合主義万歳な勢い。
生命賭けだからと暴挙に出て失敗というシチュエーションがないと、やっぱり違和感がありますね。
3では主人公スグルと、主人公のパートナーだったオンジの人間関係をバックボーンにしてるんですが、きっと先に主人公が鬼ごっこ中に受ける制限として、ずっと走れないという設定が先に浮かんだんだろうなっていうとってつけた感じ。
3部作にしたのも、1本分の製作費で3本作れば、3本で1本分の金額が回収できればいいという考えがにじみ出ている印象しかありません。
前作までのような惨殺シーンもないので、何も記憶に残らないと思います。
一応、3部作観ますけどね。
オススメ度(10段階)……★★★
(褒めるところはないけど、ゴミ箱行きというほどでもない駄作)
コメント
パート1しか見てないけど…
「佐藤さん」が追われる話じゃないの?
今度のターゲットはB型?
なんで?
>すがちゅあ~んさん
コメントありがとうございます。
1と2は佐藤さんですが、3~5はB型です。
多分、メタな話で学校や会社にいる佐藤なんて
下手すれば1人とか、0の可能性があります。
血液型ならそんな状況にはならないので、
血液型になったんでしょう・