何者かによって真っ暗な密室へと拉致監禁された、女子高生の直子(栞菜)をはじめとする男女9人。
状況が判断できずに混乱する中、突如として照明が点灯して一人の男が首から血を吹き出して絶命する。
そこへマスクを装着した謎の男が現われ、残された8人をプレイヤーとした人狼ゲームのスタートを告げる。
自分たちの中に潜んでいる人狼を見つけ出そうと必死になる彼らだが、やがて全員が数日前に起きた地下アイドル・江藤エナ(為近あんな)の変死事件に関わっていたという共通点が浮き上がってくる。
シネマトゥデイより。
ヨーロッパ発祥のゲーム『汝は人狼なりや?』を元にした『人狼ゲーム』がバラエティやアプリで流行ってますが、それを題材にした映画。
ぶっちゃけると、桜庭ななみ主演のと間違えて借りたというのが真実なんですけどね。
人狼ゲームというのは、あるグループの中に人狼が混ざっているので、人間がいなくなる前に、投票により人狼を処刑しなければならないというもの。
人間と人狼が同数になったら実質終わりのようなものなので、映画ではその時点で終了する事になっています。
また、ゲームには狩人と占い師、霊媒師、狂信者、狂人、牛等が出てくるんですが、こちらは狩人と同じ能力騎士と占い師のみ。
騎士は指名した村人を一人だけ人狼から守ることが出来、占い師はゲーム内の1日に1回指名した人物が人狼かどうかわかります。
この映画では地下アイドルの死に関わっている8人中2人が人狼となり、騎士と占い師が一人ずつ、あとは村人という設定。
1日は昼と夜に分かれていて、昼に椅子に自ら拘束されて、夜に投票結果による処刑と、人狼の襲撃があります。
基本的にこの夜の処刑と襲撃の際に動きがあるんですが、ほとんどが
処刑が決まった人物と、処刑しようとする人物の言い訳合戦。
どこまで行っても、日本人は言い訳が多いなあと思わされます。
また、人狼同志は協力し合わないといけないんですが、隠れて話し合える状況になりません。にも関わらず、連携しています。
しかも、ゲームを仕切っているのも屈強な男たちとか、銃等の武器で武装している相手ではなく、頭のイカれた若い人間という印象。いざとなったら倒せそうな気がします。
参加させられている人たちの方も、地下アイドルの死に関わっているという共通点で集められたという触れ込みなんですが、どう考えても言いがかりの域を出ていない人まで混ざってます。
いわゆるたらればで裁かれるとか、不条理にも程があるんじゃないかと。
こういった作品の肝って登場人物の本性が現われるおとじゃないかと思うんですが、ある人物のエゴが強過ぎて、なんか微妙な感じ。
その人物が【シャイニング】のお父さんみたいになればまた違った展開もあったかもしれませんが、72分しかないのでそれも望めず。
聞いた話では映画館での上映もフィルムではなく、Blu-rayだったらしいので、本当に低予算だったんでしょうね。
オススメ度(10段階)……★★★★
(まつながひろこもすっかり外見が変わってしまったなあ)
コメント
私は こういう作品は何となく最後まで見てしまった・・・というのが多いです。殺人ゲーム物多いですよね。
こういう映画90分以下でないと耐えられないかも。
殺人ゲーム増えてきたのはいいんですが、流れが同じ作品も多いので、
ちょっと捻りが欲しいと思います。
この作品はある意味、奇抜でしたけど。悪い意味で。