【パンプキンヘッド 復讐の謝肉祭】
エド・ヘンリーが復讐の怪物パンプキンヘッドを呼び起こしてから20年。
南部の小さい村の住民たちは、町医者が、愛する者たちの臓器を売ったり、遺体を沼地に捨てたりしていることを知り、魔女のハギスに、悪魔の怒りをよみがえらせ親族の復讐をして欲しいと頼む。
エド・ヘンリーのミイラから呼び起こされた怪物は、邪魔者を全て排除するため動き出した。20年の月日を経て、ついに復讐のパンプキンヘッドが戻ってきた。
公式より。
【パンプキンヘッド】シリーズ第3作。とは言っても、多分【パンプキンヘッド2】は日本ではVHSのみなので、視聴出来る機会は少ないと思います。【CSI:NY】のホークス先生とか出てるんですけどね。
日本では第3作と第4作が同時リリースといういかにもB級ホラーを安く買ってきました的な感じですが、内容的にも廉価版。
基本構成はシリーズ一緒で、誰かが死んで、復讐のために魔女に呪いを依頼したために『パンプキンヘッド』が皆殺し。それだけの内容です。
ちょっと珍しいのが、復讐のために呪いをかけた方も痛みを伴うところ。
人を呪わば穴2つ
ということなんですかね? というか、西洋にもそういう考えあるのかな。
『パンプキンヘッド』が対象を殺す時、例えばお腹を貫いたら、呪いをかけた方もお腹が痛くなるといった感じ。ただ、それで同じように死ぬことはないんですけどね。
もっとも、その設定はかなり曖昧で、死ぬ時は痛みを受けるんですが、殴り飛ばされたりして死なない場合は痛みを共有しない様子。気まぐれな呪いです。
『パンプキンヘッド』の造形も微妙で、元は人間なんですが、呪いの効果か2メートルくらいはある化物ではあるんですが、正直カボチャには見えません。
一昔前のクリーチャー系エイリアンというか、古い仮面ライダーに出てくる怪人のようです。肩の突起はなんであるのかもわかりません。
ですが、その正体は【エイリアン】の『ビショップ』を演じたランス・ヘンリクセリン。
第1作で『パンプキンヘッド』になってから、彼の死体が『パンプキンヘッド』になるようです。本人もメッセンジャーとして、呪いをかけた人間や、関係者の前に霊体として現れます。
メッセージを伝えるだけなのに、美味しいところを持っていっていて、本来の登場人物たちが気の毒なほど。
グダグダな演技なんですが、展開が良くも悪くもポンポンと飛ぶので、意外と飽きないんですよね。
ショッキングなシーンもオープニングの顔の皮剥ぎくらいで、あとはちょっと内臓がこぼれる程度。それもやっつけ気味なので、比較的観やすいかも。
期待できるような良作ではないですが、暇つぶし的に観るにはちょうどいい映画。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(魔女の婆さんが一番気持ち悪い)
コメント
子供の頃読んだ忍者マンガで、自分を傷つける事で、相手にも傷を負わせる術がありました。元ネタは山田風太郎でしたが、九の一が自刃して相手を殺すラストにM心が刺激され、下半身は大興奮でした。相手を殺すんだからSなのかも知れませんが、多分SとMはかなり近いところにあるんでしょう。文豪ヘミングウェイの処女作は、妻の出産の苦しみを引き受けるために夫が自刃するインディアン部落の話でしたが、民族によっても、S的、あるいはM的心性に違いがあるような気がします。
>なすびさん
どMですね。もっとも、SとMって実は
表裏一体だとも聞きます。民族というか、
いまだと国民性ですか、そういうので
SとMの素養ってある程度はあると思います。
よく忍者ものとかで、自分が死ぬと
相手を呪える術とかありますが、
なんで知ってるんだ? と意地悪に
考えてしまいます。全員死んでるのに
伝わる怪談みたいですw