436人しか存在してはならない村にやって来た男が、やがてその村の恐ろしい事実を知り、壮絶な生けにえ探しに巻き込まれていくさまを描いたホラー・ミステリー。
allcinema ONLINEより。
今回はネタバレありです。
というか、よく見たら引用したあらすじがネタバレしてました。
地雷に見せかけて良作という評価の多い作品ですが、個人的には地雷に近かった作品。
【うみねこのなく頃に】風に言うなら、
「ここでチェス盤をひっくり返すぜ!」
と評価を変えたくなるところ。
辺境の村で受け継がれる独特なルールがテーマなんですが、それを村民みんなが守る理由があまりにも希薄。
確かに実際にそういう状況に置かれたら怖いとは思うんですが、理屈的におかしいんですよね。
人数を調整するために増えた分を間引くというルールがあるのですが、そのために死ぬのは村民。
誰かが子供を産んだために入れ替わりで死ぬのは仕方ないとしても、外部から来た人間の代わりに死ぬのも村民。
かと言って村に入ってくるのを拒絶するような風習もない。ということは嫌々従っている元外部の人間の割合が増えるはずなんですよね。
単純に考えれば入ってきた外部の人間を殺すべきなんですが、そうすると疑われるため、その人間が自分の意思で残るというアリバイ工作までしてくれる。
そんなことしたら知り合いが尋ねてくるのでまた間引く必要が……やっぱりダメじゃ?
出ようとする人間を止める手段が怖いけど、逆に言えばそれだけの映画。都市伝説としてならあってもいいかなという内容でした。
観終わった感想としても、クライマックスの時点で後味の悪さだけが強い。
オススメ度(10段階)……★★★
(【ミスト】に近い不快な怖さ)
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