沢尻会会長沢尻エリカ主演の呪われホラー。共演は小栗旬と若槻千夏。
ざっとあらすじ。
奈々(沢尻エリカ)の妹が、拾った定期券を届けた後、留守電を残して行方不明になってしまう。留守電にはやはり数日前に定期を拾って行方不明になった範子の同級生、孝を見たと入っていた。
一方、藤田香苗(若槻千夏)は、ボーイフレンドの茂からもらったブレスレットがはずれずに困っていた。しかも、それは茂が電車内で拾ったものであった。それを知った香苗がホームで見つけた茂を問い詰めようとすると、何かにとり憑かれた彼に襲い掛かられる。
突き放された拍子に線路に落ちた茂は、不意に正気に戻ると、「ヤエコに気をつけろ!」と叫び、電車にひき殺されてしまった。
奈々は妹を探し、連れ戻すため、香苗は死ぬ寸前まで自分を心配してくれた茂のため、呪いの真実を探ろうと決意する。
そんな中、心臓を患っている奈々の母が発作を起こし、ひとりホームへと向かった香苗がヤエコに襲われるが、ある人物に助けられた。
奈々は何かを知っている様子の久我俊一(小栗旬)に助けを求めたが、彼は詳しいことを何も知らず、知っている先輩を紹介しようとするが、その川村は見たという血文字を残し、死んでしまう。
トンネルに何かがあると確信した奈々たちは、トンネルへと入っていく……。
いやあ、こういう風に書くと案外普通のホラーっぽいですが、
ツッコミどころ満載です。
まず、根本的にこの路線、事件が多過ぎ。電車の中で人がいなくなったり、普通に人跳ねたり、車と激突したりしています。にも関わらず、幹部連中はやりすごせると思ってるご様子。しまいには紛失物保管所で血文字残して死んでる人がいても、問題になりそうな気配なし。
まあ、そんな鉄道会社なのでセキュリティがメチャクチャです。運営終了後の時間に行方不明なはずの子供が一人で入っていて、見つけられず。ビデオにも映っているのに、奈々に言った言葉が「自分で歩いてるみたいだし、家出じゃないかなあ」ちょっと英雄をみた気分。その上、内勤に異動させた運転手が夜中に勝手に運転したり。
他にも細かいところで色々とあるんですが、多分気にした方が負けなんでしょう。
ただ、映画で解決する範囲の最終的なオチで、自分としては、大きな引っ掛かりがあったりもします。まあ、結局謎なままのことも多いんですけどね。
もっとも、こんなことを書いてはいるものの、ただのアイドルホラーと思って観ると、痛い目にあいます。韓国先行公開だったせいもあるのか、意外と怖いです。よくグラビア系アイドルやモデル系アイドルの作品は、セクシーシーンでお茶を濁してたりしますが、この作品、周囲の役者(子役含む)が妙に上手くて、普通に良い出来です。地味に若槻千夏も頑張ってました。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(ストーリー的にはイマイチですが、意外に怖いので観て損はないと思う)
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