【NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ】
ギャングのグループによってハイウェイを通過していたカップルがさらわれる。
その後、女性は殺害されてしまう。すると、男(ルーク・エヴァンス)は隠していた本性をあらわにし、頭の切れる冷酷無比な殺人鬼へと変ぼうを遂げる。
彼の手にかかり、ギャングたちは次々と命を落としていき……。
シネマトゥデイより。
【あずみ】や【スカイハイ】の北村龍平が【ミッドナイト・ミート・トレイン】に続き、ハリウッドでメガホンを取ったホラーアクション。
【ミッドナイト・ミート・トレイン】のイカれた感じとスプラッタをすっかり忘れていて、WWEのレスラー、ブローダス・クレイが出ているので興味を持っただけなんですけどね。
一応、ホラーアクションとは書いたものの、
誰からの視点で観るかでジャンルが変わってしまう
映画で、殺人鬼視点だとアクション、ギャング側視点だとサバイバルホラー、人質の女視点だとサスペンスホラーか、ホラースリラーにも見えます。
ギャング視点だとちょっかいかけた相手が殺人鬼で、次々に仲間が殺されるというストーリー。
でも、殺人鬼視点だと自分の女が死んだことで、ギャングに報復し、誘拐した女を取り戻すというストーリーなんですよね。
人質と思われた女は変なポジションなので、ひとりだけ異質な存在になってます。
ちなみに自分が興味を持ったブローダス・クレイは、殺人鬼の女が自殺した原因になったことで最初に瞬殺されちゃいました。
ただ、こういう作品にありがちな殺人鬼なんだけど爽快ってことはなく、緻密なように描かれているけど、恐ろしく雑な殺し方をしまくるサイコキラーという印象。
予告編では、ひとりずつ殺すようなセコいシリアルキラーと一緒にするなと言ってますが、結局殺るのはひとりずつです。とても14人を殺して、誘拐してきた人物とは思えません。
殺し方も序盤で殺られてしまうボス以外は正直普通。しかも、このボスはすぐ暴走する馬鹿な部下をたしなめていたくらいなので、不憫で仕方がありません。
だけど、見どころはその辺で終了で、あとはギャングや巻き込まれた人たちが普通に殺されるだけなので、ちょっと物足りない。
殺人鬼役のルークはかっこいいし、狂気的な愛情は面白いと思うんですけどね。なんとなく中途半端。
そういえば、人質の女って【サイレントヒル:リベレーション】のヒロインなんですよね。そう考えると、殺人鬼よりも周りを不幸にするこの女が一番怖い存在なのかも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(とりあえず、飽きることはなかったです。)
コメント
ミッドナイト・ミート・トレイン は気持ち悪かったです。この作品もそういう系なんでしょうかねえ、北村龍平のは面白いものが多いです。スカイハイは好きでした。
【ミッドナイト・ミート・トレイン】はグロでしたね。そういう系と言えば、そういう系だと思います。【ミッドナイト・ミート・トレイン】ほどではないですが。意識したのか、たまたまなのか、そういうシーンは観づらくなっている気がします。ないわけではないですが。