女子高に通う美奈子(紗綾)と真由子(菊地あやか)は、空手部に所属するライバル同士。彼女たちは強化合宿のため、山奥にある合宿所で寝泊まりを始めるが、ある日突然部員の沙織(上杉奈央)が発狂してしまう。それを引き金に、10数名いたはずの部員たちが一人、また一人と姿を消していったため、美奈子はその原因を探り始める。
シネマトゥデイより。
とりあえず、あらすじのようなストーリーではなかったと思う。そして、AKBの菊地あやかが出ているのに、何故かAKBの出演したホラー映画としては忘れられてしまう不思議な映画。
よくあるアイドルホラーと比べたら、雲泥の差があるくらいには怖いと思う作品。
実際問題、そこまで怖いかと言われたらそれほどではないんですが、なんかちょっと頑張ってるという雰囲気は感じます。
モチーフは都市伝説の一つである『メリーさんの電話』で、メリーさんから電話がかかってきて、段々と近づいてきて、最終的には電話をしている人間の背後にいるというもの。
似たような話はいくつもあるので、人によっては他の名前で憶えている人もいるかもしれません。リカちゃん人形とか多いかもしれないです。
余談ですが、『メリーさんの電話』というタイトルでwikiのページがあるんですが、そのページの基本のオチを踏襲したジョークというのがくだらなくて好きです。
特に超高層ビルをエレベーターではなく、階段で昇っていった結果、徐々に息も絶え絶えになり、部屋までたどり着きもしないとかダメ過ぎます。
ただ、モチーフもタイトルも『メリーさんの電話』ですが、電話とかほとんどかかってきません。【着信アリ】みたいな展開ではないという予想外の展開。
過去の出来事の被害者が『メリーさん』と呼ばれていて、霊となって襲ってくるというだけの話です。
正体はジャケットに映っているブレザー姿の女性の霊ですが、実際に会うと怖いんでしょうが、観ているとシュール。というか、叫び声が
「まぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”」
と言っているように聞こえてしまい、どうしても山崎邦正を彷彿とさせられてしまい、怖くない。そういう意味では本来怖いはずなので、不遇な気がします。
あらすじみたいに一人ずつ惨殺されていくとか、憑りつかれていくとかして、W主演の紗綾と菊地あやかだけが残って襲われるとかなら面白かったんでしょうが、なし崩しに展開してしまうので微妙なんですよね。
オススメ度(10段階)……★
(重要みたいですが、人形は別に重要じゃありません)
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