電気を消して暗闇になると現れるという不気味な何かに恐怖を抱く弟マーティン(ガブリエル・ベイトマン)を守るため、レベッカ(テリーサ・パーマー)は久々に実家に帰ってくる。
二人はたくさんのライトを用意して夜を迎えるが、次々に明かりが消え暗闇からえたいの知れない何かが迫ってくる。
狙われる理由もわからぬまま不安な時を過ごす中、レベッカの一家に隠された秘密が明らかになり……。
シネマトゥデイより。
オープニングで夫を亡くし、不安定になったのかと思ったら、元々薬がないと割とダメな妻ソフィーと、その息子マーティン。
マーティンはそんな母親を気遣うんですが、ソフィーの方は夜中になると暗闇で誰かと話しているんですよね。
マーティンの前にも暗闇の中の女が現れるようになり、眠ることが出来なくなったため、学校で居眠りをしてしまう始末。
虐待を疑われ、連絡を受けた別居中で父親違いの姉レベッカが迎えに行くと、自宅に帰るのを渋る。
事情を聞いたレベッカが母親のもとへ連れて行くんですが、また母親が薬を飲むのをやめていたため、自宅へと連れて帰ります。
暗闇の中の女はレベッカのもとにも現われ、襲いかかるんですが、何か覚えがあるのか、明かりをつけると女は忽然と姿を消す。
翌朝、児童相談所の職員がいまのレベッカにはマーティンを引き取ることが出来ないことを告げにきて、マーティンをソフィーのもとへ連れ帰るんですが、昨夜女がいた場所に引っかき傷を見つけます。
そこに刻まれていたものにレベッカは見覚えがあり、マーティンを助けにいくという展開。
暗闇の中の女の外見は、真っ黒で、両手がかぎ爪というか、すごく長い爪というシルエット。
そんな女が暗闇の中に立っているんですが、突然アグレッシブに襲い掛かったりしてきます。
ちなみに名前はダイアナ。
元々ある能力を持っていたんですが、とある施設で実験をされて死亡しているご様子。
ただ、現在のダイアナが実際にその人物のなれの果てなのか、妄想の産物なのかは受け取り手次第になっています。
一応、作品中で情報は提示されているので、意味が分からないということはないと思うんですけどね。ネットの感想だとわけがわからないという人も少なくないので。
ただ、個人的にはその辺の設定にはたいして意味がなく、暗くなると現れるというギミックが怖いと思うんですよね。
実際の日常でも、
いつも通ってる廊下でも暗いと嫌だなあ
という気持ちになることありませんか?
そんな不安感。
もっとも、この作品の場合、ダイアナに電気を消す能力があるため、あんまり意味ないですが。
電灯が寿命とか、バッテリーが切れるとか、ろうそくが燃え尽きるとか、風で日が消えるとか、そういうのならわかるんですけどね。
消せちゃうなら意味ないと思う反面、消せばいい場面でも消さない襲われてる側に優しい仕様ではあります。
まあ、その辺の明かりを介した攻防が意外と面白い。光の種類によって効果が違ったりするのが、考えられてるなあってなります。
オーソドックスで単純に怖い作品だと思うのでおすすめですが、細かいところが気になったり、襲ってくるものの正体にこだわる人だと楽しみきれないかも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(もうちょっと被害者がいれば、怖さが増したかもしれないですが、その辺は好みですかね)
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