ある日突然死んだはずの人間が次々とゾンビになり、そのうちの一人が知恵をつけ始めた。銃や、器具を使うことを覚えたゾンビたちにライリー(サイモン・ベイカー)やわずかな生存者たちは窮地に追い込まれる。
シネマトゥデイより。
ゾンビが発生した世界で、生き残った人々は三方を川で囲まれ、防御フェンスを敷いた街で、高層タワーに住む富裕層とスラムに住む貧民に分かれて生活を送っているという状況。
映画では説明されていませんでしたが、調べたところによると、ゾンビが発生した3年後で、共和党が作った都市のようです。
都市なので生産性は低いようですが、そこは武装した物資調達係が頑張ってくれている様子。ただ、ぱっと見た感じ、都市の人数が多過ぎて、どうやって調達しているのか謎なレベルです。
ちなみにその物資調達係の傭兵隊長ライリーが、【メンタリスト】で安定した人気を得たサイモン・ベイカーです。アクション色が強く、熱血漢なので、ひょうひょうとした感じが強い【メンタリスト】との演技とはまるで印象が違います。
内容自体はいかにもジョージ・A・ロメロらしい
ゾンビよりも人間の方が残忍
という感じで、富裕層は貧民や傭兵たちをなんとも思っておらず、自分勝手に使い捨て。
傭兵の一部も、街の周囲を徘徊するゾンビたちを物資調達のついでとばかりに虐殺している始末。
そのゾンビたちは過去のロメロ・ゾンビたちとは異なり、一部のゾンビは明らかに感情を持っています。序盤でライリーがゾンビたちは生きている振りをしているだけと言いますが、そんなレベルではありません。
偶然の産物ではなく、道具を使うし、集団行動や連携した襲撃なんかも見せつけてくれます。
そんな中、ライリーの部下のチョロは町の権力者カウフマンと仲違いし、ミサイルを積んだ装甲車を強奪。ライリーにチョロの殺害と装甲車の奪還が命じられます。
時を同じくして、虐殺に起こったゾンビたちが街を襲撃、川や防御フェンスをものともしません。その光景を見る限りでは、ゾンビは人間を食料としていますが、積極的に襲うつもりがなかったとしか思えません。
いつも以上にゾンビは弱者であり、正義かのような描かれ方です。
公開当時、面白かった記憶だけが残っていたんですが、いま観るとかなりあっさりした作りで、人間が揉めてるところにゾンビが来襲するだけというシンプルな展開にビックリしました。
ショックシーンはそれなりにあるんですが、ゾンビが群れ化してしまっているため、あまり見えないと思います。
そう言えば、ネタバレしてしまいますが、1シーンだけ有名なシーンがあって、登場人物のひとりが首なしの死体を「ひでえ」とか言った直後、背中にぶら下がっていた頭部を反動で前方に出し、その人物に噛みつくというものが。
結構怖いシーンとして知られているんですが、怖いですかね?
個人的なツッコミどころとしては、ぶら下がってたら前見えないはずだろうにとか思ってしまいます。そういうツッコミはなしにすべきなんでしょうけどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(あまり盛り上がるシーンはありませんが、意外と楽しめる)
コメント
サイモン好きです!メンタリストははまってますよねぇ。新しいシーズンを見るのを楽しみにしてるんです。意外にホラーにも出てましたよね。リング2ではあまりオーラはありませんでしたが、頑張ってました!
そんなサイモンが出てるって知りませんでしたよ。ゾンビ映画って結構見てますがこれはぬけてました。チェックしておきます♪
メンタリストシーズン4の1話を見逃して、後のものをメチャクチャな順番で見ているらしく、かなりわけが分からないことになってます。数人知らない人いるしw
リング2のサイモンは、ずっと洋風東野って認識をしていて、たまたまケーブルで登場シーンが映っていたので気づいた次第。メジャーな作品にかなり出てるんですが、全然記憶にないんですよね。
ゾンビのほうが良い人間と思えるような内容ですね、観たかもしれませんがまた観てみたいです。リング2 これどんなんだったかなあ・・・恐怖ものが好きなので結構観ているんですが、片っ端から忘れてしまいます(汗)
コメントしたつもりが忘れてたのか、出来てませんでした。
実際、内容を見ても、ゾンビの方が仲間思いに見えます。
多分、現実に置き換えると、中央政府とスラム街みたいな関係なんじゃないかと。
子供撃たれて暴動起きるみたいな。