1928年、N.Y.の片田舎の村が水没して以来、13年ごとにある月の13日に人が消えていた。そんな中、レベッカは湖で溺死体を発見したのを機に怪奇現象に見舞われ…。
「キネマ旬報社」データベースより。
なんかよくわからない作品でした。導入部分からなんとも言いづらい状況。
男遊びをしている間に両親がガス中毒で死んでしまったレベッカ。そのおかげで罪悪感が生まれたらしく、幻覚を見るご様子。
この辺り、シーンの順序が意味不明にずれていて、ちょっと戻ったりするんですよね。特に意味もなく。
で、傷心旅行なのか、なんなのか、両親と訪れた避暑地へと。途中、轢きそうになった男スタンを乗せて、別荘に。アメリカ人らしく、キスしたりします。
男遊びで罪悪感が生まれた割には、初対面の男とキスとか意味不明です。
ちなみにこのスタン、明かりがつかなかったからと言って、勝手に家に入ってくるんですが、後日女の子も家の中に勝手に入っていたりします。
どれだけ他人の家に勝手に入る慣習があるのかと。
まあ、それはそれとして、ダラダラと話が進行していき、何故か湖で泳ぐことに。水死体を見つけてしまい、スタンが警察へ。
しかし、いつの間にか死体はなくなり、逆に警察に注意されます。しかも、通報しにいったはずのスタンは通報していない上、どっか行ったらしい。
わけがわからず帰宅すると、昼間に出会っていた女の子が勝手に家に。家に送り返そうとしたら、墓場で逃亡。
見失ったため、車に戻ると例の水死体が助手席に。レベッカは普通に乗り込むと、ハンドルが濡れていることに驚きます。
いや、まず水死体に驚けよ!
と。完全にノリツッコミのレベルです。その水死体、一応アンデッドか、幽霊らしく襲ってきますが、すぐに逃げ切れます。
その後もホラーなんだか、サスペンスなんだか、ゾンビものなんだか、妄想モノなんだかわからないまま、話が進むんですが、設定矛盾が多過ぎてやっぱり意味不明に。
まさに『船頭多くして船山登る』状態で、路線を絞っていれば良かったんじゃないかなという印象。
水死体も【蝋人形の館】の蝋人形みたいで、それなりに納得出来たし。
で、クライマックスに真相が描かれていくんですが、理屈が理解できないという不可思議なことに。
レベッカの言動もかなりおかしく、「父親を殺すなんて」とある登場人物を太い枝で叩きながら、「自分はやってない」と自己弁護。全然、罪悪感なさそうです。
ラストも「はあ?」となること請け合いの理解不能なエンディング。もうちょっと一本筋を通したわかりやすい方が観やすいかも。
オススメ度(10段階)……★★★★
(酷評されてるほどの酷さではないけど、迷走してることに間違いはない)
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