養護施設で暮らす身寄りのいない芽衣(浅川梨奈)は、裕福で優しい宇田夫婦(和田聰宏、三津谷葉子)に引き取られる。
芽衣は同じ年齢の養女ラナ(北香那)と親しくなるが、宇田家の家業が失敗し、芽衣かラナが養護施設に戻らなければならなくなる。
シネマトゥデイより。
後編の【黒い乙女 A】と対になっているハイパーリバーサルホラーの前編。
予告や前情報ですべてがひっくり返るという振りはやめた方がいいという典型的な作品でした。
ストーリーは、施設で暮らしていた芽衣を宇田夫婦が引き取り、足が悪いらしいラナと4人での生活を始めます。
好みや誕生日が同じだったことから芽衣とラナですが、宇田の事業が失敗したことでひとりは施設に戻るハメに。
すると、車に傷がつけられたり、ラナの松葉杖が折られたりと不審な出来事が起こり始め、登校中の芽衣が車道に突き飛ばされるまでに。
お互いを疑う芽衣とラナでしたが、宇田の企みを知り、夫婦を殺すことを計画するという展開。
宇田夫婦、特に言動があまりにもうさんくさいというか、芝居がかっている上、すごくわざとらしく、もう裏があるのは初めからわかるんですけどね。
むしろ、B級映画っぽいから下手くそな俳優なのかと思うレベルなんですが、和田聰宏、三津谷葉子ともにベテランです。
どう考えても、わざとそういう雰囲気出してるんだろうなと思ってしまうんですよね。
他にも、あんまりにもポンコツなシーンが多く、不自然過ぎるため、困惑してしまいます。
もっとも、それらが
あえてそういう演出になっている
というのが面白い。
問題は本作品だけ見て、出演俳優を知らなかったり、真相を理解する前だと、ただのダメ映画と思われるリスクがついて回ること。
ただ、理解したと思った真相が真実とは限らないので、面白いと思ったら、答え合わせになっている【黒い乙女 A】を見て欲しい。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ゴミ映画の皮を被った良作。)
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