【口裂け女 vs カシマさん】
ある、放課後--。一人の女子高生が死に物狂いで走っている。肩で息をし、目は血走り、何かに追われているようだ。
女子高生、物陰に隠れ、地面を這う何かを確認すると、そこにはその姿はない。
よかった。逃げ切った--。
そう思った瞬間、彼女の背後に、マスクの女が立っている--。
「私、キレイ?」
彼女を追うものは、一つではなかったのだ。彼女は二つの何かに追われ、必死に逃げていたのだ。
そのマスクの女、マスクを取らんとする--。そこに、地面を這う何か。追い詰められ、絶体絶命。
スマホ画面に“通り魔事件”の文字が躍る。
文字を見つめるのは、稲村八重子(18)だ。彼女は、通り魔事件で死んだ青木美絵(18)の親友だった。後輩の川辺ののか(17)と同じく後輩の中村愛(17)は仲の良い四人組、同じ陸上部に所属し、インターハイに出るライバル的な存在だった…。
「なぜ美絵は死ななきゃいけなかったの?犯人は誰…?」
そんな思いに突き動かされるように、八重子たちは、犯人探しを始める。
公式より。
公式のあらすじなわけですが、このあらすじはどの作品から持ってきたんだろうというくらい違います。
実際は未練を残したまま、それぞれ新しく恋人を作って別れた稲村八重子と大森省吾。
合鍵の受け渡しをしているところに、省吾の彼女が口裂け女に襲われて、助けを求める電話の最中に殺されてしまう。
彼女からの電話が不審に切れいるのに、のんきに話を続けていると、今度は八重子の彼氏から電話。
様子のおかしさから待ち合わせ場所に行くと、八重子の彼氏が化け物に襲われます。
そこからはただ走って逃げるだけ。もう一度書きます。
ただ走って逃げるだけ
です。その時点では昼なんですが、夜になっても走っていて、最終的には朝まで続きます。
昼の時点で交番か駅に向かっていたはずなのに、夜になっても駅に着かず、人にもほとんど会いません。
この町、どれだけ広くて、どれだけ人いないんだってレベルです。もしかして、閉鎖空間にいるパターンなのかと疑ってしまいました。
一応、イベントのようなことも起こりますが、特に必要な感じではないし。
オムニバスの1話か、30分ドラマで収まる内容。オチも意味不明だし。
ただ、BGMでの盛り上げ方や、口裂け女とカシマさんのメイク、カット割りは良かったので、映像製作を学んでいる学生には勉強になると思います。
よく考えたら、よくこんな作品のあと、【口裂け女 VS メリーさん】を作ろうと思ったな。
オススメ度(10段階)……★★★
(自主製作とか興味ある人なら★5くらいでもいいけど、普通の人には★2が限界。)
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