【コワイ女】

『コワイ女』をテーマに3人の監督が撮ったオムニバス。予告が結構怖いのに、怖くないという評価ばっかり聞こえてくるので二の足を踏んでいたんですが、やっぱり気になって視聴。

第1話『カタカタ』

ある日、帰宅したOL吉沢加奈子(中越典子)の元に「別れた女房に刺された」という婚約者・晃(豊原功輔)からの電話がかかってくる。振り返ると部屋の中には赤いワンピースを着て包丁を手にした異形の女(小林裕子)が立っていた。加奈子をねらう憎悪の正体は何か?赤いワンピースの女は誰なのか?

gooより。

第2話『鋼』

工場で働く関口幹夫(柄本佑)に、社長の高橋鉄(香川照之)が「妹とデートして欲しい」と一枚の写真を見せてきた。そこに可愛い少女が写っていた。約束の日、関口が高橋の家を訪ねるとズタ袋をかぶった妹・鋼(菜葉菜)がいた。そんな鋼に妙な愛着すら抱き始める関口。しかし後日、しつこくつきまとう鋼の奇行に耐えかねた彼は彼女を崖から突き落としてしまうのだが……。

gooより。

第3話『うけつぐもの』

離婚を機に一人息子の道男(須賀健太)を連れて実家に戻ってきた菱川冴子(目黒真希)。その家で、道男は自分と同世代の少年の写真を見つける。それは行方不明になった冴子の兄・正彦だった。ある夜、道男は不気味な土蔵で、壁のある一点を凝視する冴子を目撃する。そして、それ以来、冴子は豹変し、冴子の家に伝わる忌まわしい血の記憶が今、明らかになる……。

gooより。

とりあえず、1話目の『カタカタ』は怖いと思う。正確には序盤は怖い。特に中越演じる加奈子の部屋に現れ、凄い表情で睨みながらゆっくり襲ってくる辺りは普通に怖い。

個人的に本気で睨みつけている女性の表情が苦手というのもありますが、変に怨霊のようなメイクではなく、人間なのかと思うレベルなのがかえってリアル。

ただ、追いかけられているうちに化け物化が進み、CGがきつくなっていくため、結果としてリアルさがなくなるのが残念。

【ひきこさん】を彷彿とさせるので、怖いことは怖いです。でも、よく考えたら、それなら【ひきこさん】を観た方がいいですね。

2話目の【鋼】はネットだと何故か評価の高い作品。でも、自分はちょっとダメでした。

上半身を麻袋で隠し、脚だけが見えているんですが、美脚のため、ある種のエロスはあります。というか、中身の性格はエロいみたいです。

袋の中がどうなってるのかわからないままなのも良かったと思います。

変な音がしているは、麻袋の紐を解いてめくると暴れ出し、内臓みたいなものがボトボト落ちたり、突然カッターの刃みたいのが飛び出したりするので、どうなってるのか気になってたまりません。

クライマックスで腕がちゃんとあったことにかえってビックリです。

ただ、あまりにもシュール過ぎて、実際にあったら怖いんでしょうが、笑いの方が先にきてしまいます。

怖いというか、【世にも奇妙な物語】みたいでした。

第3話の『うけつぐもの』はオーソドックスな怪談のようですが、正直言ってつまりません。

見どころはせいぜい、須賀健太の演技くらい。子役が一番印象に残る演技をしています。

特に白目をむいて気を失うシーンや、冷や汗をかいているシーンは、とても子役とは思えません。

ただ、トイレに一人でいけないくせにやたらとチャレンジャーなのは微笑ましいですけどね。

3話合わせての

怖さは平均点くらいな印象

ですが、ここまでタイプが違うと全部を面白いとは思えなさそう。

オススメ度（１０段階）……★★★★★
（オムニバスのメリットデメリットが顕著に出てる作品）

予告編

←頑張る度合いが上がります

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