人々が突然姿を消す怪事件に見舞われた山桜市。死神からのメールに返信しなければ、連れ去られてしまうといううわさだった。ある日、中学生ハル(工藤綾乃)の妹で小学生のマイが行方不明になってしまう。怪奇現象専門の探偵、通称“カイタン”のハルは、妹マイを救うために死神メールの謎を追う。
シネマトゥデイより。
テレビアニメ【怪談レストラン】の劇場版。ただし、アニメパートはオープニングの怪談の説明のくだり程度であとは実写。
ずっとアニメ版のキャラクターを小学生から中学生にして実写にした作品だと思っていましたが、似たような組み合わせなだけで別人でした。
ストーリーは4通のアドレス不明のメールが届くと、死神に『死人の町』に連れて行かれるアニメパート『死神メール』と実写パート『怪談レストランができたわけ』の2部構成。
ただし、2部構成とは言っても、『怪談レストランができたわけ』は『死神メール』のif展開のようなものなので、オムニバスのような2部構成ではありません。
元々児童文学な割に、たまに素で怖い話があることで知られている【怪談レストラン】ですが、劇場版はほど良い程度の怖さ。
ホラー大好きな人には物足りないでしょうけど、子供のトラウマになってもしょうがないので、ちょうどいいんじゃないかと。
むしろ、
おもしろ怖い感じ
なので、ホラーコメディといった方がいいのかも。
もっとも、子供向けに徹するなら、アニメパートはもう少し長かった方が良かったような気もします。アニメ版が好きな人だと、実写版は別物だし。
実写版の3人は、【ごくせん】等に出てた森崎ウィン以外、映画初主演の工藤綾乃と剛力彩芽。
工藤の方はオスカープロモーションが推している娘で、国民的美少女なだけあってかわいい。ただ、オスカープロモーションって似たような雰囲気のタレントが多いので、誰かのコピーに見えるのがかわいそう。忽那汐里もオスカープロモーションですが、妹みたいに見えます。
同じくオスカープロモーションの剛力彩芽にいたっては、すごくかわいいのに残念なキャラクターに。ちなみに同じくオスカープロモーションの武井咲と一緒にTVドラマ【大切なことはすべて君が教えてくれた】に出ていて、メイド姿も披露してました。
事務所の勢いは相変わらずスターダストの方が上ですが、オスカープロモーションも少しずつ盛り返してると感じさせた作品でした。
でも、そんなことよりもみどころは、『闇のギャルソン』役の西村雅彦。【古畑任三郎】の頃のドジキャラは陰もなく、最近は胡散臭い役が多かった西村ですが、この作品では更に怪しい。
顔面白塗りで、怪しく笑顔を浮かべてる姿はまさに『闇のギャルソン』っぽいです。
どうでもいいことですが、この『闇のギャルソン』、実際はオーナーなので給仕ではないんですよね。オーナーなのに、ギャルソンなことに不満も持っていたり。でも、このアニメのおかげで子供たちには『ギャルソン=オーナー』という変換が行われていきそうです。
他にも片桐はいりの『紫ばばあ』や、響の長友の『エンマ大王』は結構面白くて良いし、村松利史の『ゆうれい尼さん』なんて、「おっさん、何やってんだw」という感じです。
気持ち悪さに定評のあるアンガールズも山根が『占いカラス』、田中が『解剖模型』で出演しているんですが、個人的にはちょっとクドくてダメでした。田中の『解剖模型』は実際にあったら怖そうだけど。
あまりにも馴染んでいたので書くのを忘れてましたが、天才演歌歌手のさくらまやも、工藤綾乃演じる天野ハルの妹、マイ役で出演してます。ほとんど『おきくちゃん』なので、顔が髪の毛で隠れてますが。
彼女が自称怪奇探偵の姉のように除霊を試みるシーンは、子供が好きそうなシーンです。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(本気のホラーと思わず見ましょう)
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