気を失った小池萌(浅川梨奈)は、9人の高校生たちと一緒にバンに乗せられ、ある場所に連れて行かれる。
そして、殺し合いの勝者に1億円が与えられる「人狼ゲーム」が始まる。
参加者は、村人が用心棒と予言者の2人、人狼が1人に、狂人が7人という“狂人村”。
狂人の生存条件は人狼の勝利で、村人が生き残るには多数決の投票だけが頼りだった。
シネマトゥデイより。
【人狼ゲーム】の第6作。いつも通り、目が覚めたら謎の施設で強制的にリアルで人狼ゲームをさせられます。
ただ、基本的な役職は出そろっているため、条件を変更する形で新鮮さを演出。
厳密にはハンターの特性がリアルには向いてないので、まだ登場してなかったり、役職には同じ特性の別名があったりするので、まだまだ続くかも。
サービス終了してしまいましたが、【人狼オンライン】のように善人と悪人のようなグループに分かれての戦いや、【人狼パーティー】のように役職が増えていく可能性もありますし。
そんなわけで今回は、【マッドランド】とある通り、狂人村という設定。
9人中、人狼がひとりというのは優しいですが、まともな村人が用心棒と予言者のみ。あとは
全員狂人
です。これにより通常のゲームとは展開が激変。通常は投票で人狼を吊るせばゲーム終了ですが、狂人の勝利条件は人狼の勝利なので、吊るすわけにはいきません。
そのため、通常では正体を隠す人狼が名乗り出ての王様ゲーム化。逆にまともな村人が正体を隠す必要が出てきます。
そうなると、村人2人殺せば人狼が勝つから狂人は楽に見えますが、もうひとつの勝利条件がネックになるんですよね。
狂人の勝利条件は人狼の勝利ですが、人狼の勝利条件は人狼と村人が同数になること。
狂人はあくまでも狂っているだけの人なので、結局生き残れるのはひとりだけ。
そのルールがある以上、狂人同士が完全に結託することがないのがこの映画のネックになっている気がします。
本作を見てもらえればわかりますが、見ている人には
村人が誰なのか見ている人間には序盤で明かされてしまう
ため、そこからはグダグダ。
特にある人物が初日で選択肢をほぼ無くしてしまうというやらかし展開なのがいただけない。
エンドロールまで誰がどの役職だったか考えるのが楽しい映画なのに、推理小説読み始めたら第2章の始めで犯人明かされるようなものです。
設定的には面白いので、シリーズを見続けている人は見てもいいと思いますが、シリーズが気になるからとこの作品から見るのはやめた方がいいでしょうね。
オススメ度(10段階)……★★★★
(どちらかというと、役職が狂人というより、参加者自身の言動が狂ってる)
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