生死を懸けた「人狼ゲーム」に否応なく参加することになったわたし(高月彩良)は、狐のカードを引き当てる。
その札はゲーム終了の時点で生き残るか、人狼と村人が同じ人数になった時点で彼女の勝利となるものだった。
逆に狐は、予言者の占いの対象になると死亡するという。
そんな状況の中、彼女はある少年(柾木玲弥)に好意を抱く。
シネマトゥデイより。
【人狼ゲーム】シリーズ3作目。なんだかんだで地味に面白いシリーズになってます。
今回は再びルール変更があり、『共有者』がなくなり、『霊媒師』と『予言者』、タイトルにもなっている『狐』が加わりました。
相変わらず、目が覚めたら謎の施設でゲームスタート。オープニングから多喜川陽介にひとめ惚れする森井あやか。
ひよこのインプリンティング並の刷り込みです。
普通なら恋愛展開になるところですが、森井あやかが『狐』なため、どうがんばったところで負けて死ぬか、ひとりで生き残るしかないんですよね。
そうなると、当然『狐』のあやかはひとめ惚れした多喜川を生き残らせるために画策。
見ていて共感できないので気持ちが悪いです。
実際、ゲームに参加させられるのが2度目のプレイヤーも多く、個性派が多いにもかかわらず、その中でも異彩を放っています。
なにしろ、同じように拉致られた同級生はともかく、以前に同じゲームを生き残った橘有希にすら何を考えてるかわからないと言われる始末。
あやかと有希のように2度目のプレイヤーが半数近くいるんですが、相手がどの役割なのかわからないので、前のゲームを一緒に生き残ったという事実が結構な影響を与えます。
その心情を利用するという初回にはない駆け引きとか、なかなか面白いです。
もっともこの作品の場合、
『狐』が頭の回るメンヘラ
というやっかいな存在なため、ゲームの難度を跳ね上げてるんですけどね。
正直、この『狐』ひとりに引っ掻き回されてる感も否めないし。
ちなみに作品中で役割がわからない人物の正体がエンドロールでわかるんですが、おまえだったのかよとなるくらいにカオスなので、普段こういう作品で犯人を見つける人でも全員当てるのは難しいかも。
シリーズ通してやってることは一緒なんですが、これが意外と飽きない不思議。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(個性派俳優集め過ぎ。)
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