トリックを見破らなければ、殺される。
卒業式を迎えたジェシーたち高校生は、地元にある廃墟化したホテルへと向かう。
20年前、5人の男女が殺害された部屋を回って肝試しをするのだ。
しかし、警察署からくすねた資料写真を元に、かつて惨劇が起きたと思われる部屋を探しているうちに、バニーとランドの二人が何者かに殺されてしまう。
全身を切り刻まれ、骨を粉々に砕かれ、頭部をごっそりと抉られた、惨たらしい死体―。
その手口は、かつての集団殺人事件と酷似していた―。
異常な存在を感じ取ったジェシーたちは敷地内から立ち去ろうとするが、ホテルの入り口へ引き返そうとしても、どういうわけか元の場所へ戻ってきてしまう。
そして、パニックに陥った彼らに、さらなる悲劇が―!!!!!
一体、誰が、何の目的で―?!
次々と仲間が殺されていくなか、ジェシーたちはホテルの警備主任の手記から、ここで公演を行っていた天才マジシャンの身辺で不可解な事件が多発していたことを知る。かつての連続殺人鬼と、今 自分たちの命を狙う犯人に関連性を見出したジェシーは、真相を追うべく、ある決意を下すのだが―。
公式より。
卒業を機に20年前に肝試しに入った学生たちが惨殺された廃ホテルに入ることになった8人の学生たち。
全員が卒業生ではなく、元々行こうとしていたメンバーの弟と、その友達もいます。
廃ホテルを探索して殺害現場をまわっているうちに、腕を見つけるんですが、仲間の悲鳴が響き渡る。
ふたりで離れてイチャつこうとしていたカップルが何かに襲われているらしい。
必死に声のする方に進んでいるのに、なぜか見つからない。
それどころか、空間が歪んでいるのか、先に進んだ仲間が後ろから現れたりし始める。
混乱する6人だったが、声のした部屋を見つけて入ると無残なふたりの死体。
パニックになり、ひとり、またひとりと何者かに殺されていく仲間たち。
ホテルのスタッフの手記から何者かの正体はマジシャンの霊であり、身体を取り戻させようとしているらしい。
全身を集めるか、集めないで脱出を目指すかで揉めたり、突然隠された真実を告白する仲間たち。
そこにヒロインのいまカレと元カレの確執が絡んだりしてくるので、なかなかカオスな感じです。
作品自体はネットで酷評されてるほど、そんなには悪くない。
ただ、製作側はわかっているのかもしれないけど、説明不足でどういうことだかわからないことが多いんですよね。
他にもこの作品のキャッチコピーが「トリックを見破らなければ、殺される」なんですが、
トリックなんてありません。
もはや、手品や奇術ではなく、完全にタネのない魔法か、超能力です。
また、多分低予算だったんでしょうけど、トリックやマジシャンという単語から多種多様な殺され方やトラップを期待しますが、殺し方は基本的に一種類です。
とはいえ、マジシャンの襲撃中は同じ演出で表現されているため、わかりやすくはなっていました。
悪くはないのに、なんかもうちょっとやりようがあったんじゃないかと感じた惜しい作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(アット エンタテインメントがリリースする洋画のジャケットって、妙にセンスがいいからひっかかりやすい)
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