夏目栞(高山璃子)は、高校2年生。栞は、学校で理沙(呉地佑菜)を中心とした生徒たちに毎日凄惨なイジメを受けていた。
また、家に帰っても両親から暴力や虐待を受け、心休まる事は無かった。
ある日、クラスメイトの渚(五十嵐夏実)も、栞と親しくしている事を理由にイジメの対象に。
そして、理沙たちの二人へのイジメが限りなくエスカレートしていった。
そんな理沙たちはテレビ番組で話題の「ある実験」を興味本位でやってしまう。
その実験によって理沙に禁断の能力が徐々に宿ってゆく…。
その頃、巷ではイジメに関わる都市伝説「ひきこさん」が囁かれ、渚と栞もその噂を知るのだが・・・。
公式より。
もう正直、面白いとか、面白くないとか関係なく見ている【ひきこさん】シリーズ。
もう【ひきこさん】シリーズというよりも、【ひきこさん VS】シリーズになり始めましたが。
2015年のエイプリルフールに、【貞子 VS 伽椰子】が製作されるというネタがあり、冗談だったのが実際に模索中になってます。
そんな時期だっただけに、このネタいいのかと思って気になってはいたんですが、案の上名前も変えてありました。
まあ、正確に言えば、リングの『山村貞子』の元ネタと言われている高橋貞子、『山村貞子』の母親の元ネタである御船千鶴子、長尾郁子の3人をもじった3人が登場します。
ちなみに3人とも実在の人物で、福来友吉という学者つながり。作品中の催眠術を使うホウライ先生がその人物です。
今回は主人公である栞と、彼女へのいき過ぎたいじめを止めようとした渚がひきこさんに願いをかけてしまい、いじめていた生徒や、虐待していた両親を殺し始めます。
ちなみに栞たちが願いをかけた事で現われたわけではなく、元々いたものが周囲の人間を殺し始めただけなので、彼女たちが願わなくてもいつかは殺し始めていたでしょう。
対して、いじめっ子の中心人物だった女生徒の理沙が催眠術をかけられた結果、超能力に目覚めるんですが、何故か高村貞子にのりうつられます。
その後、いじめの真相が語られ、貞子の力が暴走。理沙のとりまきだったふたりに御加美千鶴子と長瀬郁子がのりうつります。
超能力者だった3人の目的は愚かな人間を滅ぼすことなんですが、たまたまいじめっ子を殺しに来ていたひきこさんに蘇ったばかりの郁子が殺されたことで敵対。
もっとも戦いと言ってもひきこさんは不死身なのに対して、貞子サイドはのりうつってるだけなので、殺されたら死んじゃうという不利さ加減。
その時点で
ワンサイドゲームです。
いじめシーンやレイプシーンもオッパイすら出ないエロなしモード、むごたらしく殺されるシーンもないし、ビジュアル的にも怖くないので、ホラーとしてもつまりません。
なんとなく、いつもよりは普通って感じるくらい地味な印象。
3人の超能力者が復活したシーンにいたってはシュール過ぎて、笑いが込み上げてきました。
栞の家で玄関を開けたら父親が変な登場をするシーンでは夕方なのに、中に入って父親の死体を発見、母親と話すと何故か夜になっているという謎現象とか雑過ぎます。
思わず、【女子競泳反乱軍】のラストバトルで回想を挟んだら夜だったのが昼間に変わっているのを思い出しました。
また、映画のラストで、なぜかひきこさんの異次元世界にホウライ先生がいるという謎なシーンが気になってたまりません。
そんなグダグダな【ひきこさん】シリーズが大好きです。
オススメ度(10段階)……★★★
(映画としてはゴミ映画。ジャケットみたいな貞子は出てきません。)
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