トイレの花子さん 新劇場版(新・死ぬまでにこれは観ろ! ) [Blu-ray]
東京から祖母が住む田舎に、母と共に引っ越してきたさよ(上野優華)。
新しい高校への転校初日、友達になった真帆がクラスメートにいじめられていることを知るが、仲間外れになるのではないかと考えてしまい、真帆を救ってあげることができなかった。
帰宅後、トイレに閉じ込められた真帆が気になったさよは学校へ。
すると、真帆はトイレで亡くなっており……。
シネマトゥデイより。
怪談の定番である『トイレの花子さん』を題材にした作品はたくさんありますが、この作品もその1本。
東京から引っ越してきたことでチヤホヤされるさよは、クラスの人間関係も知らないので、真帆と仲良くなる。
しかし、真帆はクラスのリーダー的存在の恵子たちにいじめにあっていて、転校してきたばかりのさよには助けることが出来ません。
いじめの方法もメチャクチャで、弁当にゴキブリを入れたりしています。
というか、ゴキブリ捕まえて他人の弁当に入れるまで所持というのも充分に罰ゲームじゃないかと思います。
さよは助けは出来ませんが、影では真帆と仲良くするという良い娘なんだか微妙なポジションを維持していくんですが、ある日、トイレに閉じ込められた真帆は死んでしまいます。
真帆の葬式では、誰がどう見ても明らかに不審死な上、クラスメイトが誰も来ないため、真帆の兄はさよに詰め寄るんですが、当然さよは答えようがありません。
大体、後出しなんですが、担任の女教師貴子は真帆の兄と幼馴染みなんだから、まずはそっちを問い質せよと。
もっとも、どうやら校長も何かを知っている風なので、貴子が知っていても何も言えなかったとは思うんですけどね。
罪悪感にとらわれたさよは、恵子に真帆の兄に話をしようと持ちかけますが、相手にされず。
その後ろに小さな女の子がついていくのが見えるんですが、真帆の遺体を見つけた際にもその少女を見ています。
どう見ても小学生くらいまでにしか見えないんですが、高校になんで子供がいるんだろうくらいにしか思ってなさそうなさよってかなり鈍感なんじゃないかと。
この辺りから花子さんによる惨劇が加速していき、次々に人が死んでいくんですが、殺される基準がよくわかりません。
そもそも最初に殺された真帆はなんで殺されたのかわからなく、いじめをしていた恵子はともかく、学校以外でも殺されるので、トイレに入った人を無差別とかでもないようです。
さよは家庭に問題を抱えていて、真帆の兄はどうやら過去に生きている花子さんに会っているらしいことがわかるんですが、よくよく話が進んでいくと、そもそもの原因がさよの母親と真帆の兄な気がします。
真相を知ると、花子さんが可哀想な少女だったという展開に思えてくるんですが、どう考えても病んでいる感じなので同情もしきれません。
後半はややショッキングなシーンもあり、低予算のB級ホラーとしては、それなりに楽しめると思います。
でも、観終わった時点での感想としては、真帆へのいじめの方が怖いし、真帆の兄の花子さんへの言動の方が不快感を感じた印象。
というか、立て続けに不審死、転落死、交通事故、無理心中と失踪、これだけ同じクラスの人間が不審な状況になっているのに、
お花畑みたいな学園生活に戻っている
学校というのが一番怖いです。
それにしても、ホラー映画のエンディングに主役の歌というだけで、雰囲気ぶち壊しの歌を使うのって本当になんなんでしょうね。
この映画にいたっては、バラエティ番組のエンディングにも使われてた歌が使用されてます。
オススメ度(10段階)……★★★★
(映像的な怖さはあるけど、ストーリー展開がしっくり来ない。)
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