春休み、蓮生寺で合宿していたあおば塾の子供たちは、近くの小学校に入り込んだ。
そこには4月4日4時44分にオバケが出るという噂があったのだ。
やがて子供たちは先生と名乗る男と共に、本当に出現したオバケの大群に追いかけられて……。
allcinema ONLINEより。
学校の怪談をテーマにした子供向けホラーですが、今回はよりファンタジー色が強まっています。
また、前作に引き続き、野村宏伸が出ていますが、前作とのつながりはないので、まったくの別人役です。
もっとも、最後にやる気を出した先生が泥棒になってたら、わびしいものがありますが。
東京から来た子供たちと、地元の子供たちが一緒に肝試しをすることになるんですが、あるアクシデントから一部の子供たちが異次元に閉じ込められるというストーリー。
ちなみに東京組の女の子のひとりは、【天才テレビくん】出演時代の前田亜季です。さらに言うと、映画で初の名前付きの役で出演した【ガメラ2 レギオン襲来】の公開から1週間後の公開なので、下手すれば、こちらが初の名前付きの役になっていたかもしれません。
子供たちは学校の大時計が止まったことで、花子さんの力が発動されたのか、4時44分で止まった世界に閉じ込められているんですが、あんまりそういう感覚はありません。
元々いた校舎が変化したわけではなく、お化けたちが出てきたというだけなので、別の空間になってるとは気づきようがないんですけどね。
お化けに関しては、前作ではほとんどCGがなかったんですが、本作では逆に発売前のCGソフトを使うほど積極的に利用しています。
とはいえ、お化け自体記憶に残っているのが二宮金次郎、人面犬、ろくろ首、からくり人形、前作にも登場してた何か赤い奴くらい。
あとは光の球が飛び回るばかりです。
そのため、展開としては子供たちが逃げ回り、協力したり、仲直りしたりしながら、合流、分散を繰り返すだけで怖くもなんともありません。
むしろ、子供たちを心配して近道をしている女教師が通った地下道にゴロゴロある人骨の方が怖いです。
一番怖いのは校長役の岸田今日子
のような気もしますが。
相変わらず野村は基本志村後ろ状態ですが、喋らずに笛を吹く子供の言葉が何故かわかったり、他の子供たちにも何故か最終的に慕われます。
ところで、この笛吹き少年。設定を知らないとコミュニケーションがとれなかった少年が、野村との交流で喋れるようになったと思われそうですが、実はただの実験好きな子供です。
作品中では一切説明がありませんが、喋らずに何日過ごせるかという実験をしていただけという台無しな裏設定が存在するそうです。
全体的にいい話なエピソードが詰め込んであるので、ホラー映画というより、ファンタジー映画として面白いと思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(岸田今日子は何もしなくても怖い。)
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