夏休みを翌日に控えた小学校の終業式の日、旧校舎に閉じ込められてしまった先生と子供たちは超常現象を目撃する。
allcinema ONLINEより。
【学校の怪談】シリーズを原作にしてはいますが、基本的にオリジナルストーリーのホラー作品。
シリーズ映画自体は4作出ていますが、つながりはまったくなく、同じ俳優が出ていても別人です。
1作目の本作では、夏休み前日の終業式。文房具をとりに戻ったまま帰って来ない妹の美夏を探しに来た亜樹、いたずらのために骨格標本を盗みに来た研輔と将太、旧校舎の前で魔方陣を書いていた均が旧校舎に閉じ込められてしまいます。
閉じ込められた4人と、旧校舎の中で出会った香織の5人は巨大なおばさんに追いかけられたり、人体模型に襲われたり、口裂け女にあったりと散々な目に。
特にこの人体模型が普通内臓も作り物なので、大抵の映像作品でも硬いのが一般的だと思うんですが、にちゃっとしそうな感じです。
しかも、やけにアグレッシブな性格なので、かなりの難物でした。
そんなのに押し付けられてしまうゲロ兄こと均が可哀想でたまりません。
ちなみにこの均、魔方陣を書いていたのは双子の弟の一のためで、霊感が強いために不登校になっている弟が登校出来るよう、霊を封じようとしています。
しかし、均が旧校舎に閉じ込められてしまったため、一が外で教師の伸一、伸一の同級生で謙輔の母である由美子たちと奮闘する羽目に。
ちなみに本人は気づいていませんが、均は超能力の持ち主で、テレパシーで鏡を通して一と会話が出来るということらしいです。
亜樹だけは一度、偶然ながら脱出に成功したものの、美夏を助けるため、伸一と一緒に再び旧校舎へと。
生理的に気持ち悪い蜘蛛の怪物に追われ、逃げ惑うことになるんですが、それまで伸一は志村後ろ状態なので、生徒たちには疫病神のような扱いです。
助けに来たのに酷い話ですね。
基本的に子供向けのホラー映画なので、耐え切れないような怖さはないですが、蜘蛛の怪物に限って言えば、人によってはトラウマものかもしれません。
また、子供向けなのと、時代を感じさせる映画のため、
主人公の亜樹が全然可愛くありません。
ぶっちゃけてしまうと、登場シーンでは声変わりのしていない男の子だと思ってました。
その上、東京から田舎に引っ越してきた設定で、馴染めない状態が性格もブスにしているため、助けようと思ってももらえません。
そういう部分を踏まえると、子供向けホラーとはいえ、すごく面白い作品だと思うんですが、アイドルを起用した美少女ホラーに慣れた人たちには楽しめないかも。
怖いのは苦手という人たちでも観れるので、女の子に可愛さを求めないなら、おすすめの作品です。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(オープニングのわざわざ笹野高史を起用したメリーさんの電話が必要だったのかは謎。)
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