【アイズ(2015)】
マンションの表札に、何者かの手によってFの文字が書かれているのを見つけた平凡な女子高生・山本由佳里(伊藤万理華)。
その奇怪なマークの存在に気付いてから間もなく、友人が事故で命を落としたり、母親が自殺を図ったり、父親が姿を消したりと、彼女と周囲で不穏な出来事が相次ぐように。
さらにマーキングは増え続け、由佳里は少女の幻覚に襲われる。
マーキングをした人物、幻覚として現れる少女の正体を突き止めようとする由佳里。
次々と怪現象に襲われながら、彼女は一連の事件に隠されていた思わぬ真実に近づく。
シネマトゥデイより。
乃木坂46の伊藤万理華主演で、【リング】の鈴木光司の短編を映画化した作品。
ちなみに原作では主人公が男性らしいんですが、女性の方が怖いので、この改変はかえって良かったのかもしれません。
アイドルホラーとは思えないほどのクオリティで、意外と怖いんですが、あらすじが微妙。
ストーリーがではなく、あらすじが。
あらすじを読んでから見ると、なんか違うと感じるんですよね。マーキングは増えてるっていうのとは違うと思うし。
ネタバレになるので書けませんが、不穏な出来事というのもあらすじから受ける印象とは違う。
むしろ、理由があるとはいえ、
母親のキレっぷりが怖い
です。服着たままシャワー浴びてるらしいシーンとか、本当にゾッとしました。
ちょくちょく出てくる霊にしか見えない幻覚の少女に関しては、【渋谷怪談】に出てくる『さっちゃん』に近いので、『さっちゃん』を怖いと感じるかどうかで怖さが違ってくるかと思います。
やがて、唐突に真実が提示されるんですが、結構初見殺しの衝撃的なオチ。
理解不能だし、現実的ではないので、その真実に納得できない人も少なくないので、そうなるとつまらないという評価になるかもしれませんが。
個人的には軽く狂気を感じるので、それなりに楽しめたと思います。
先日逮捕されたキングオブコメディの高橋健一がどこに出てたのかわかりませんでした。今野はバス運転手でしたが。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(霊的な怖さよりも狂ってる感が怖い。)
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