【ブライトバーン/恐怖の拡散者】
子供を待ち望んでいたトリ(エリザベス・バンクス)と夫カイル(デヴィッド・デンマン)は、ある赤ちゃんを自分たちの子供として育てることにする。
ブランドンと名付けられた男の子は夫妻にとってかけがえのない存在になるが、12歳になると普通の人にはない恐ろしい力を見せ始める。
シネマトゥデイより。
こどもができない夫婦が拾って育てた赤ん坊が人間ではない生命体だったらというストーリー。
わかりやすく言えば、スーパーマンに反抗期があったらこうだったかもという感じ。
予告編は興味をそそられる映像でしたが、残念ながら本編は期待外れ。
というか、よくあるTVアニメの劇場版みたいに予告編で見どころはほぼ出きっています。
その上、
ストーリーにまったく救いがありません。
こういった作品のオーソドックスなスタイルって、徐々に能力に目覚めていって、クライマックスで爆発って展開だと思うんですよね。
そこを外してくるのはいいと思うんですが、本当にいい子なのは最初だけ。
学校ではいじめられていて、12歳になった途端、夢遊病みたいになって変な幻聴が聞こえ始め、異常な能力に目覚めます。
誕生日に叔父夫婦が銃をプレゼントしようとするんですが、カイルがとりあげると命令口調で返せと言い出す始末。
やがて幻聴が何を言っているのか理解したブランドンは暴走を始めます。、
その暴走に敵とか味方とかありません。
なぐさめてくれたクラスメイトの女子の部屋を覗き、後日怯えたクラスメイトに力を振るったりとかするんですよね。。
自分に不利益だったり、気に食わない相手をとにかく躊躇なく痛めつけていくスタイル。
最終的には目からビーム出したり、体当たりで人をミンチにできる上、本人はとても頑丈で傷一つつきません。
多分、スーパーマン同様、目に弾丸を受けても止まると思います。
そんな存在が反抗期で感情的に他人を傷つけていくのだからたまりません。
人を殺す理由があまりにも自分勝手なので、殺人鬼の理解不能な虐殺と違って割り切りにくく、余計に不快な気持ちになると思います。
良かれと思って厳しく接してくる大人たちが無残に殺されるのはさすがにいたたまれません。
そんな展開なので嫌な気分にしかなりませんが、映像的には悪くないので、見れる作品だとは思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(発想は面白いのにもったいない作品)
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