聖母マリア女子高等学院で、経営者の娘で人気者だった白石いつみ(飯豊まりえ)が校舎の屋上から落下して死亡した。
彼女の手にはすずらんの花が握られており、自殺、事故、他殺と、その死をめぐってさまざまな憶測が飛び交う。
そして、いつみ主宰の文学サークルの誰かによって殺されたといううわさが立つ。
いつみに代わってサークルの会長となった澄川小百合(清水富美加)は、彼女の死をテーマにした自作の朗読会を開催。
メンバー各自が、物語の中でいつみ殺害犯を告発していくが……。
シネマトゥデイより。
女子高で起こった少女の死の真相を文学サークルのメンバーが朗読という形で告発していくという展開。
それぞれのメンバーが死亡したいつみに思うところがあり、前に朗読したメンバーの裏の顔を告発していくというスタイル。
ちなみに最初に朗読する二谷美礼は、最後に朗読する高岡志夜を告発する内容。
ただ、それぞれの視点で相手のことを描いた内容なので、同じことをしているのに、いつみからの情報でまったく別の印象を受けたりしています。
話が進むにつれ、徐々に違和感を感じていくので、おおよその真相は予想できると思います。
結局、いつみを殺したのは誰なのかという疑念を感じ、会長となった澄川小百合を除いて、朗読をしたそれぞれのメンバーに動機があることがわかります。
予告だと教師の北条も容疑者っぽくなってましたが、実際は朗読に参加しているメンバーだけが告発されるだけなので、あんまり登場しません。
なので、北条先生役の千葉雄大ファンは期待しない方がいいでしょう。
告発自体は嘘ではないので、クライマックスの真相の提示は伏線がうまく回収されていて、面白いと思います。
その後の展開が現実的ではないため、そこまでのリアルでもあり得る少女たちの光と闇が台無しになってる感が残念でたまりません。
逆に言えば、真相が語られるまでは本当に良い作品だと思います。多少無理やりという部分もありますが。
また、やや演技に素人っぽさというか、わざとらしさみたいな印象を受ける人物もいないわけではないですが、それを含めての女子高らしさなのかなと。
4人の朗読が終わった段階で、
完全な真相が予測できた人がいたら、その人は異常者
だと思います。
自分は一歩手前が限界でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(正直、よく考えるとラストシーンが一番怖い。)
コメント