【30デイズ・ナイト】のスピンオフのショートムービー2本と、特典としてショートムービーが収録されたディスク。
たまに特典のショートムービーが関連作と思っている人がいるようですが、関係ありません。
『30デイズ・ナイト:ビギニング』
ヴァンパイア・ハンターへの情報提供を生業としているドラッグ中毒の若者ジョージは、自分のクライアントが次々と死亡する事件が発生していることを知る。
やがてジョージ自身も何者かに狙われるはめになり・・・。
「30デイズ・ナイト」の惨劇につながる恐怖の前日譚。
公式より。
【30デイズ・ナイト】の2日前からの話。ヴァンパイア・ハンターたちの情報屋のジョージは虫の息のハンターから謎の数記号を伝えられ、ハンターたちに伝えるが、次々にやられていくという流れ。
ヴァンパイアたちはネットで情報交換をしているだけでなく、何故か情報を入手したハンターのアジトまでたどり着くという謎な技術力も持っていたり。
スーパーハッカーでもいるんですかね。
いかにもパソコンオタクなデブが襲われながらも解析した情報を持って、別のハンターに渡したことで、ラストに【30デイズ・ナイト】とのつながりがわかります。
逆に言うと、そこがわからないと、単に
襲われて、逃げて、逃げた場所でまた襲われての繰り返し
なだけなので、特にストーリー性とかありません。
『30デイズ・ナイト:ヴァンパイア・インフェルノ』
ニックは刑事として引退したその日に、妹サラが看護婦として働く刑務所内で乱闘が起きたという知らせを受ける。
サラはそのまま行方不明になったというのだ。しかしその時、傷を負ったサラは恐ろしいヴァンパイアへと変貌しようとしていた・・・。
「30デイズ・ナイト」に続き始まる、新たなる血の抗争を描く。
公式より。
『30デイズ・ナイト:ビギニング』で逮捕されてしまったジョージが移送されることになるんですが、そこでヴァンパイアに襲われます。
ちなみにすでに【30デイズ・ナイト】の惨劇は終っている模様。ということは、『30デイズ・ナイト:ビギニング』からも1ヶ月以上は経過しているということですね。
にも関わらず、わざわざ刑務所でジョージを襲撃する執着振りが意味不明。
で、結局その襲撃の際にニックの妹サラがのどを掻っ切られたのに生き残り、ヴァンパイアに。
ニックは逃亡中のジョージを見つけ、妹を探すんですが、すでにヴァンパイアになっていて、犠牲者を増やしていることを知ります。
ジョージに助ける手段はなく、もう手遅れだと言われても、諦めきれないニックは妹がいると思われる自宅へと。
そこでまたヴァンパイアに襲われることになるんですが、この辺の描写がよくわかりません。
家の中で電気が消えて、ヴァンパイアが襲ってくるのがわかるんですが、そう考えると夜のはず。なのに、ヴァンパイアのひとりが屋外に出てしまい、日光で焼け死ぬという展開。
夜襲ってきたなら、どれだけ長い時間戦ってるんだって話だし、元々が昼間だったなら、どうやってたどり着いたのかわかりません。
ちょっと勢い任せ過ぎるんじゃないかと。
『30デイズ・ナイト:ビギニング』と比べてはるかに長い作品なんですが、やってることは逃げる代わりに妹を探しに行った先で襲われるというだけで、基本的に変わりがありません。
2本ともスピンオフ的な作品ですが、本編とのつながりが希薄なので、【30デイズ・ナイト】の補完というより、ヴァンパイア作品好きが押さえたらいいんじゃないの程度の作品。
スペシャル・エピソード『デビルズ・トレード』
オンラインショッピングで木の十字架を購入したティーンエイジャー3人が、それを手にした瞬間から恐怖の呪いのターゲットとなる。
容赦なく迫りくる呪いを解くためには、その十字架を持ち主に返却しなければならない・・・。
公式より。
ネットで感想を読んでみると、勘違いしている人がチラホラいる単なる特典映像で、【30デイズ・ナイト】とは関係ない作品。
あらすじも微妙に違ってます。姉カップルがいちゃついてる間にカードを盗んだ弟が、オンラインショップで購入したオカルトグッズがもとで呪いにかかってしまう。
お互いが首を吊ってる姿が見えたりということなんですが、破壊しようとすると、やはり呪いが発動する様子。
前の持ち主たちによると、所有者を変えれば生き残れるから、売ればいいとのこと。
しかし、全然知らない人を巻き込むのは嫌だと姉が主張したため、自分たちに売った相手に売り直せばいいという話に落ち着く。
送られてきた封筒の住所を目指すことになるのだが……という展開。
映像特典のショートフィルムと考えたら、充分に面白い作品。映画として考えたら物足りないけど、【世にも奇妙な物語】の1話ぐらいに考えると充分ってレベル。
所有者本人以外も呪いにかかるのが可哀想でした。
オススメ度(10段階)……★★★★
(スピンオフオムニバスなので、このくらい。)
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