【バイオハザード4 アフターライフ】

ウイルス感染のまん延で世界は荒廃し、人間は滅びつつあった。

そんな中、生き残りの人間を探して世界中を旅するアリス（ミラ・ジョヴォヴィッチ）は、ロサンゼルスの刑務所に隠れて生き残る人間たちを見つける。

彼らを刑務所から脱出させるため、アリスはアンデッドとの闘いに挑む。

シネマトゥデイより。

とうとう3Dになった人気ゲーム『バイオハザード』の映画化第4弾。ベースはその昔、企画されたものの没になったゲーム版幻の2作目っぽいです。

ただし、キャラクターや設定は『バイオハザード4』、『バイオハザード5』がベースで一部を改変している様子。

今回は日本の渋谷から始まり、スクランブル交差点のど真ん中で、中島美嘉扮する『J-POPガール』が感染源となり、一気に拡大していきます。

ただ、外見は完全に普通だったため、どうやってそこにたどり着いたのか、それとも何故そこで発症したのかは謎。

日本は撮影許可が下りにくいせいもあるんでしょうが、感染が連鎖していくシーンはなく、上空から感染が拡大していく様が表現されてました。

ここまでで、渋谷に降る雨や、雲が3Dになっているのですが、この辺り、昔の3D映画にはない考えだよなって思います。

基本的に昔の3Dは『飛び出す絵本』のように、特定のオブジェクトが飛び出す形がメイン。

本作は奥行きを作るのと、飛び出す物に別れています。雨や雲は奥行きのタイプですね。もっとも、個人的には3Dが浮いているように見えて、昔あった『バーチャルボーイ』というゲームを思い出しました。

ですが、この【バイオハザード4 アフターライフ】は正直、

3Dで観なくてもいい

ような気がします。つまらないからということではなく、3D化することで費用がかさんだのか、3Dとしての見どころは少なく、派手な銃撃戦は序盤だけだし、アンデッドが目前に飛び掛ってくるというのもほとんどありません。

なんとなくですが、ゲームセンターにある銃を持って遊ぶシューティングゲームのようなイメージになっちゃってるんですが、そういったことを踏まえても、飛び出さなくても充分に面白そうです。

複数のアリスによる『アンブレラ東京本部』襲撃や、巨大なモンスター『処刑人マジニ』による追跡やバトル、ラストのウェスカーとのバトルはアクション映画としては、充分に楽しめるでしょう。

あとの見どころ的には、クリスがどうやって『プリズンブレイク』するのかと、アリスのクローンがどうなったか、アリスの能力はそのままなのかとか一応ありますが、アクションシーンには劣る気がします。

ただ、SFやホラーの要素がかなり薄くなっているのと、ゲームのファンだと、いまひとつ移入しづらいというのはあるかもしれません。

ちょっと気になってしまうのが、アンデッドよりも強く、口がベロンと割れる『マジニ』や、『処刑人マジニ』の現れ方が唐突過ぎ。音も立てずにいきなり襲ってきます。

『処刑人マジニ』にいたっては、登場シーンで斧をひきづっていたくせに、とある室内シーンで1人惨殺するんですが、心の中で「お前だけは無理だろ」とツッコミ入れたほど。

そういえば、この『処刑人マジニ』、クリスタルという刑務所にいた女優張りの美女のオッパイを揉んでいるという噂。怪物になってもエロいですｗ　気づかなかったけど。

他のシーンでも、『マジニ』は壁を掘る音以外させないので、不自然な感じがしました。何も考えずに観ていれば、いきなり襲ってくるため、怖いとは思うんですけどね。

あ、あと観たらエンドロールはしばらく見てください。ジル・バレンタインの現在の様子が描かれています。金髪になってますが。

オススメ度（１０段階）……★★★★★★★
（全編通して最大の感想は、Kマート役のスペンサー・ロックは可愛い）

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