【リトル・モンスターズ】
恋人に裏切られて姉の家に転がり込んださえないミュージシャンのデヴィッドは、おいが通う幼稚園の先生キャロライン(ルピタ・ニョンゴ)を好きになり、彼女に近づくために遠足に同行する。
動物園には子供たちに人気のテレビ番組司会者テディ・マクギル(ジョシュ・ギャッド)がいた。
子供たちが大喜びする中、大量発生したゾンビが一行に迫っていた。
シネマトゥデイより。
幼稚園が遠足にいった動物園でゾンビパニックが発生するゾンビコメディ。
ダメなミュージシャンのデヴィッドが甥のフェリックスを連れ、長年つきあってきた恋人にプロポーズしようと帰宅すると、なんと同僚とセックス中。
しかも、自分がフラれた上、浮気相手の同僚に返り討ちにされる始末。
結果的に家を出るはめになったデヴィッドは、フェリックスの母親で、自分にとっても育ての親のような存在の姉の家に転がり込む。
その交換条件にフェリックスの面倒をみる約束をすることに。
デヴィッドは、フェリックスを送っていった幼稚園で先生のキャロラインに一目ぼれ。嘘をついたりして気を引こうとします。
幼稚園の遠足の引率が足りないことを知ったデヴィッド、自ら同行を立候補。
もっとも、キャロラインには婚約者がいることを知り、消沈することになるんですけどね。
そんなストーリーが延々と20分以上。
間違った作品を見てるのかと思っちゃいました。
動物園というか、農場みたいな場所に幼稚園のバスが憑いた頃、辞退は進展。
人気番組の収録をしているらしく、司会のマッギグルのダンスに園児たちは大喜び。
近隣にあるらしい施設ではアクシデントか何かでゾンビが逃亡。
園児たちのいる動物園にも、どんどん侵入してきます。
様子がおかしいため、話を聞きに行ったガイドの職員がやられ、キャロラインも襲われますが、自分で撃退。
こういった作品としては珍しい
初めから容赦のないヒロイン
です。
パニックを起こさないようにこども達には鬼ごっこだと説明し、なんとか土産物屋への籠城に成功。
しかし、動物園はすでにゾンビだらけで、脱出手段がないという展開。
ひとりふたりならともかく、10人以上の園児をふたりの大人が連れているという珍しい状況設定。
まあ、もうひとりお邪魔キャラとして、クズなおっさんがいますが。
もしこれが大人の集団や日本のアニメだったら、それぞれの個性を活かしたり、派閥争いになるんでしょうけど、5歳のこどもたちなのでそんなことはありません。
キャラクターがあるのは、フェリックス、フェリックスのガールフレンド、フェリックスをいじめてるピーマンデブ。
フェリックスはダースベイダーのコスプレで活躍したり、トラクターの運転を知っていたりと有能ですが、ピーマンデブはパターゴルフやりた過ぎて、本当にうるさいだけでイライラします。
おまえの父親マッギグルじゃないのかと言いたくなります。
そんなこどもがワラワラと出てくる作品にもかかわらず、周囲は絵面的には割とエグい。
痛い類の演出はほぼないですが、現実だったらトラウマになるくらいには血だらけです。
これで鬼ごっこと信じるこども達はなかなかチョロそうで、それだけが救いかも。
やがて、軍隊が来るんですが、この指揮官がポンコツ。
保護者が押し寄せてるのに、ゾンビが集まっている土産物屋に爆弾を落とそうと考えます。
クライマックスのデヴィッドたちが脱出しようとするシーンでも、判断基準がボヤボヤで、戦争だったら部隊全滅させそう。
もっとも、アクション的なみどころは、ほぼすべてキャロライン先生が持っていくというのも特筆すべき点かもしれません。
こどもたちは当然ですが、デヴィッドもマッギグルも基本的にゾンビから逃げるだけですが、キャロライン先生だけは余裕で倒します。
あるシーンにいたっては、まるで無双系アクションゲームのようでした。
ちょっとラブコメっぽい展開が占める割合が多いかなという印象を受けましたが、オーソドックスなストーリーなおかげもあるのか、結構楽しめた作品。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(うっすらポリコレを感じるかも)
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