カレンとジョンの夫婦は、別れる寸前だった。
ある日、人間がソンビ化する疫病が広がり、街はゾンビであふれかえる。
二人は感染を避けるためにマンションの部屋に閉じこもって救助を待つが、ゾンビ以外にも食糧狙いの強盗や怪しげな生存者たちまで現れる。
二人の仲は、思いがけないサバイバル生活で回復しようとしていた。
シネマトゥデイより。
あらすじ微妙に間違ってる気がするゾンビもの。
ホラーというほど怖くないし、コメディというほど笑えない。
じゃあ、ジャンルは何かと言ったら、
ゾンビ世界でのラブストーリー。
ただ、本音を言えば、タイトルとあらすじを軽く読んだ感じだと、【ショーン・オブ・ザ・デッド】と同じ方向性だと思って観たので残念な印象。
いまにも別れそうな警官のカレンと教師のジョンの夫婦がいて、飛行機が911ばりにビルに突っ込んだと思ったら、ゾンビが発生。
状況がわからず、自宅マンションに立てこもるんですが、テレビやラジオのニュースでは、外には出ずに窓に印を書いて、救助を待つように伝えるばかり。
救助はなかなか来ないまま、元々立てこもる予定なんてあるはずもなく、すぐに食料が尽きてしまいます。
ふたりはマンションの他の部屋から食料や家具等を拝借したり、ドラッグで燃え上がったりしながら、なんとか生き延びていくんですが、生き残っていた老夫婦が助けを求めて来訪。
その老夫婦の部屋から色々くすねているんですが、当の家にはゾンビがいたらしく、バレてない様子。
ただ、カレンと老夫婦の妻の方は普段から相手をよく思っていなかったらしく、お互いの排除を狙い出します。
このくだりがブラックコメディチックではあるんですが、いまいち盛り上がらない。
テレビのニュースは早い段階で止まっているんですが、やがてラジオのニュースも流れなくなり、絶望的な雰囲気になっていきます。
正直、観ている側としては避難しないで救援を待つように伝えるだけのニュースなので、助けになんてくる気がなくって、印も生存者を殺すための目印なんじゃと疑い始めるレベル。
そんな中、3人の武装グループが現われるんですが、ただの強盗。
明かりが見えたから生存者がいると思ってやってきたと言いますが、このマンションはあちこちにゾンビがいるのに、どうやって部屋まで来たのか不思議でたまりません。
そんな実力があるなら、普通に生存者のいない商店を襲えると思うんですけどね。
とはいえ、その出来事のおかげでカレンとジョンの気持ちはすっかり燃え上がり、再びドラッグなしでも愛しあうようになっていきます。
しかし、相変わらず救助は来ず、食料の尽きていき、絶望の中、さらなる悲劇がふたりを襲うという展開。
前半のブラック気味のコメディがもっと突き抜けてれば、対比が楽しめたかもしれませんが、ボンヤリした感じだったため、後半のふたりの展開が際立たなかった印象。
それを踏まえても、後半のラブストーリー部分は良かったと思います。
とりあえず、この内容で邦題をこんなのにしたのは酷いだろって思ったら、原題が【ZOO】でもっとどうしようもなかった。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(ジャケットのイメージほどゾンビは出てきません)
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