夏休み、千里は母・良子と再婚相手の浩平、その娘の遥にキャンプに連れ出される。
車でキャンプ場に向かう途中、道に迷った浩平は通りがかりの民家の男に目的地までの道を尋ねるが、男は問いには答えず、「帰ったほうがいい」と呟くだけだった。
男の様子を不審に思いながらも、結局この村のはずれでキャンプをすることになるが…。
「Oricon」データベースより。
今回はネタバレありのレビューです。
意外とインターネット発祥と知られていない都市伝説『クネクネ』を映像化した作品。
都市伝説というか、創作なんですけどね。
しかも、『クネクネ』を映像化とうたってはいますが、内容的に全然違います。
元々、『クネクネ』はある兄弟が田舎で田んぼにいる白い何かを見つけ、弟はそれが何かわからず、兄はわかってしまう。
その白いクネクネと人間とは思えない動きをしているものを見た兄は、精神に異常をきたしてしまったというもの。
後に兄もクネクネとした動きをするようになり、野に放たれるというバージョンもあったりします。
ところがこの作品は、再婚した両親と、それぞれの連れ子の姉妹がキャンプに行くことになるが、妹は再婚自体に納得がいかないため、キャンプにも不満たらたら。
その上、道に迷い、キャンプ場でも何でもないところにテントを張って泊まります。
夜中、テントにも来ずに車で寝ている実の娘である妹の様子を見に行った母親が白い服の女に遭遇。
朝になっても戻らないため、探しに行くと全身があらぬ方向を向いているような体勢で死亡してるのを発見。
携帯がつながらず、車で警察に行こうとしますが、車も何故か動きません。
何を思ったか、父親は徒歩で警察に向かおうとしますが、道に迷ったから適当にキャンプしてるのに、どこに向かう気なんでしょうね。
その後、妹と待っていた姉が様子を見にいき、父と合流している間に、妹が以前にも会っている怪しい姿の男に事情を伝えられるという展開。
というか、地域の住民がふたりしかいない様子なんですが、ふたりとも帰れというだけで事情を説明しようとしません。
前述の通り、後半になって
突然事情を説明し出す
という。
ちなみに父親にも別の住民が説明しますが、父親は信じません。
結局のところ、住民たちがある女性を氏神として祀っていたのに、その欲望からその女性を拷問するように。
結果、大やけどを負った女性は水に飛び込んで死に、住民たちを恨んで呪いをかけたらしい。
女性の姿を見た人間は、目から血を流し、全身を捻じ曲げられて死に、しばらくすると動き出して人を襲うようになるとのこと。
いや、それ、いままで死んだ住民はどうしたんだって話ですけどね。
だいたい、水辺に現われるっていう設定のようですが、全然水辺でもなんでもないところに登場しまくっているので、設定を加えた意味もわかりません。
終わり方もそこで終わるのかと思うくらい中途半端に終わるし。
全部ネタバレでレビューした方が親切だったかなと思える作品でした。
オススメ度(10段階)……★★
(ジャケットはいい雰囲気なんですけどね。)
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