【インシディアス 最後の鍵】

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超常現象の専門家として活動するエリーズのもとに仕事の依頼がやってきた。

それは、かつて幼少期にエリーズが暮らしていた家に現在住んでいるという男が、引っ越してきてから不可解な現象が続くため、助けてほしいという内容だった。

迷ったあげくに仕事を引き受けたエリーズだが、思わぬ事態に遭遇する…。

公式より。

悪霊と対峙することになるものの、どちらかと言えばハウスホラーな【インシディアス】シリーズの4作目。

前作【インシディアス 序章】はビギニングものとして、過去を描いていましたが、今回は

エリーズのルーツ

を描いています。

結局、【インシディアス】シリーズって、霊能者のエリーズの物語でしたね。

ちなみに時間軸としては、前作【インシディアス 序章】と第1作【インシディアス】の間です。

ある人物から仕事の依頼があり、住所がなんと、自分が子供の頃住んでいた家。

刑務官の父、母、弟とともに4人で暮らしていたんですが、ある出来事から母親が死に、父の暴力的な躾を止めるものがいなくなってしまいます。

やがて、耐えきれなくなったエレーズは家出をしたまま、現在にいたるという状況。

依頼のあった家に行くことになるんですが、さすがに父親は死んでおり、弟のクリスチャンにはふたりの娘が産まれていました。

しかし、再会した弟はエレーズが自分を置いて逃げ出したことを怨みに思っていることを思い知らされます。

気分が晴れないまま、現在は依頼人のテッドの家である元エリーズの家の調査を始めるんですが、ある秘密が隠されていたという展開。

エリーズが悪いわけではないとはいえ、母親が死ぬ流れはなかなかエグいと思います。

映像的にはグロくもなんともないですが、幼少期にこんなことがあれば、普通はトラウマになるでしょうね。

エリーズを恐れた父親もわかるし、その暴力に耐えられなかったエリーズもわかるし、置いていかれた結果、自分が酷い目にあわされたクリスチャンがエリーズを恨むのもわかる。

誰も悪くないとは言いづらいけど、悲惨な家庭です。

テッドの依頼に関しては、結構あっさり終わってしまうというか、隠されていた秘密はともかく、それで終わるのかとなります。

本作はエリーズの過去と、クリスチャンとふたりの娘に関するストーリーに時間を割いているので、ドッキリシーンに期待している人たちには物足りないかも。

とはいえ、テッドの依頼である調査後にも色々あるので、ストーリー自体は普通に面白かったですよ。

ただ、普通に考えて、過去もルーツも描いてしまったので、【インシディアス】シリーズはこれで終了ですかね。

スピンオフでエリーズの協力をしているふたりのスピンオフを見てみたいけど、コメディになっちゃうだろうし。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(シリーズを通して見ている前提。)

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