ゾンビが蔓延した終末世界――。ゾンビの脅威にさらされた町から脱出するため、モリーは恋人のニックとエアフィールドへ向かっていた。
しかし道中、ニックが無残にもゾンビに食い尽くされ、モリーはたった一人、貪欲なゾンビと共に砂漠に取り残されてしまう。
ゾンビの動きは鈍く、容易く逃れることに成功したモリーだったが、そのゾンビは眠ることもなく、ただひたすらモリーの後をつけ回す。
砂漠での過酷な状況下、モリーの体力は消耗し切り、わずかな食糧も底をつき始め…。
公式より。
アイデアは面白いし、映画としてはオーソドックスな作りなので、決して酷い作品ではないゾンビムービー。
脱出するために通った砂漠でゾンビに恋人を食べられ、ゾンビとのロードムービーが始まるという謎展開。
途中から粗チン野郎という意味で『スモール』と呼ばれることになるゾンビは、執拗にモリーを追いかけてくるんですが、特に殺そうとか、食おうとかいう意志を感じません。
何に近いかと言うと、
怒られながらもついてくる子供
みたいです。ちなみに外見はスーツ姿のおっさんですけどね。
世界観がいまいちよくわからないのですが、ゾンビの脅威にさらされている割に【北斗の拳】みたいに徒党を組むでもなく、かなりまばらに行動している様子。
出会っても、せいぜいふたりまで。終末世界になってから長いのか、短いのかもわかりません。
そんな世界で、砂漠をひとり歩き続けるモリーを襲う様々な障害。
感情があるのかわからないんですが、暴漢からモリーを救ったことをきっかけに、会話はできないもののひとりと1体の間が縮まっていきます。
ですが、ある状況からモリーが選択を迫られる辺り、ホラー映画というよりも、短期間とはいえ、ロードムービーだよなと思わされました。
主要な登場人物が10人もいない上、派手なアクションシーンも、ショッキングシーンもないため、一般的なゾンビ映画が好きな人にはつまらないかも。
あと、ちゃんと見えるわけではないですが、レイプシーンがあるため、最近多いそういうシーンを見ると気分が悪くなる人も避けた方がいいかも。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(自分はケーブルで見ましたが、お金を払って見るほどかといわれるとなんともな印象。)
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