マッケイラとサディは、ネット・セレブを夢見る女子高生二人組。
そんな彼女たちが住む町で、猟奇的連続殺人事件が発生!二人は事件の行方を追いながらSNSに情報を上げていくが、全くフォロワーが集まらない。
すると、彼女たちは綿密な計画を立て殺人鬼を捕まえることに成功。
しかし、警察に突き出すどころか、殺人鬼を監禁して、その代わりに連続殺人を続行。
自作自演で悲劇のヒロイン「トラジディ・ガールズ」を演じ、瞬く間にメディアやネットの人気者になっていく。
そして、話題を維持するために、その殺人方法はだんだんエスカレートしていくが、監禁していたはずの殺人鬼が逃亡し…。
公式より。
承認欲求が異常に強いふたりの女の子たちが、自分にとって都合の悪い相手を殺していくというだけの作品。
本当にそれ以上でもそれ以下でもありません。
有名になりたいという理由だけで殺人鬼を監禁し、その殺人鬼から手口を教わろうとするとか発想がぶっ飛びすぎ。
殺意を抱くレベルも普通の人たちより相当低く、策を巡らせて何とかしようとせず、面倒だから殺すタイプ。
とはいえ、行き当たりばったりなところもありますが、殺すための計画だけは綿密に考えている様子。
完全に努力するベクトルを間違えてます。
被害者をはじめ、他の登場人物が間抜けだからこその展開ですね。
作品の雰囲気や、ネットの紹介を軽く見た感じでは、テレビムービーを思わせる出来を想像させますが、これが意外とエグい。
全体的にはソフトな殺し方なんですが、たまに突然エグくなるので、グロ耐性のない人は気をつけた方がいいかも。
映画としてはもっと緊迫感や駆け引きがあった方が面白いかもしれません。
でも、この作品の場合は生命の軽さをはじめとした異常な価値観と、あくまで素人の犯行って考えると、これくらいがちょうどいいのかも。
やりすぎホラーは面白くないコメディになってしまうという典型的な作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(傑作ではないですが、見やすいとは思います。グロには注意だけど。)
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