REC/レック3 ジェネシス スペシャル・プライス [Blu-ray]
その日、コルド(ディエゴ・マルティン)とクララ(レティシア・ドレラ)はバルセロナの結婚式場で永遠の愛を誓い合う。
新郎の従弟(アレックス・モネール)はビデオカメラを回し、参列者たちの姿を撮っていた。
やがてカメラは一族きっての明るい性格の叔父ペペが、病院で犬にかまれたという、彼の右手に巻かれた包帯を映し出す。
シネマトゥデイより。
ここ数年のP.O.V.の走りとなった作品【REC】のオリジナルシリーズの第3作。アメリカ版と分岐してしまったので、シリーズを正しく観てないと、「?」ということになるかもしれません。
舞台を前作までのアパートメントから結婚式場に変え、惨劇が始まるんですが、前振りがとにかく長い。
今回、P.O.V.なのはその序盤の方だけで、あとはほとんど普通の映画だし。
この辺、不満の多い人たちが少なくないですが、P.O.V.にこだわるより、面白くするためならシリーズを重ねていくうちに表現方法が変わっていくのはありじゃないかと思います。
と言っても、16分も普通の結婚式の風景をP.O.V.で見せられた上、人間関係を少しも掘り下げてない作品が面白いのかって話ですけどね。
この前振りが浅いせいで、惨劇が始まっても
誰がメインキャラなのかわからない
始末。しばらくは一緒にいるのかと思っていた人物も、モニターの中で死んじゃったりします。
離れ離れになった新郎新婦が主人公だと気づいた頃には、生きている人間がほとんどいません。
ホラーゲーム好きなら【デッドライジング】を感染者だらけの結婚式場を舞台にした感じと言ったら伝わるかもしれません。
もっとも、ゲームのフランクさんのように無双化するのは新郎のコルドではなく、新婦のクララ。
なんであるのかよくわからないチェーンソーで感染者をぶっ殺しまくります。というか、感染者より残虐で、冷血です。仮に助かっても、こんな相手と結婚生活は難しいと思います。
やっとコルドとクララがニアミスしたと思ったら、二人の合流を妨げる床の鉄蓋を外すための万能ナイフをとるため、チェーンソーをほったらかしに。おかげで感染者たちに追い詰められます。
この花嫁ならナイフを渡した後は戦ってた方が安全だったんじゃ?
また、今回の感染者たちは神父の言葉で動きが止まるんですが、動きが止まってる間に逃げるより、止まっている間に倒した方が安全なんじゃと身も蓋もないことを考えてしまいます。
結局、あんなに大変だったのに新郎新婦がふたりで脱出する展開は、ご都合主義にも程があると思います。
ホラーというより、コメディを観ている感じでした。
ちなみに、よく見ると、コルドがモニター室でモニターを見ている背後で流れているニュースで、前作までのアパートメントらしき映像が映っています。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(スポンジ・ジョンの件が一番面白いというのはどうなんだろう)
コメント
私はホラー系かなり好きで結構観てますが、なかなかコレッてのが少ないです。それでも期待して観ちゃうんですよね 目新しいのがあるとo(〃^▽^〃)o
>ハレルヤン【創作ゲーム・小説あります!】さん
コメントありがとうございます。
なんかゲームの【デッドライジング】みたいに
なった上、シュールなコメディのようですが、
そこまで酷い作品ではないと思うんですよね。
前2作が本当に良かったから見劣りするだけで。